メルセデス・ベンツ新型CLA試乗 1.5Lターボ+48VマイルドHVの実力とMB.OSの進化
メルセデス・ベンツのエントリー4ドアクーペ「CLA」が3代目に進化し、2026年7月9日に日本市場へ登場した。今回のフルモデルチェンジでは、パワートレイン、プラットフォーム、サスペンション、デジタル体験に至るまで、すべてを刷新。欧州ジャーナリストの投票による「Car of the Year 2026」を受賞したことでも話題だ。メルセデス・ベンツとしての同賞受賞は1974年以来52年ぶり、史上2度目の快挙である。
エクステリアは、電動化とデジタル時代に対応した「Sensual Purity」の進化形。フロントにはクロームのスターパターンをあしらったイルミネーテッドラジエターグリルを備え、ヘッドライトとリアコンビネーションランプにはスリーポインテッドスターをモチーフとしたライトシグネチャーを採用。フレームレスドアやCLA初のシームレスドアハンドル、空力に配慮したリアディフューザー形状も特徴だ。AMGラインパッケージを選べば、19インチAMGアルミホイールが組み合わされる。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon インテリアはミニマルで先進的な空間を追求。インテリア全幅に広がるディスプレイと、浮遊感のある2層構造のセンターコンソールが目を引く。両端にはジェットエンジンを想起させる丸型エアアウトレットを配した。標準装備の大型パノラミックルーフは、センターブレースのない一体型固定式ガラスルーフを初採用。合わせガラスと赤外線フィルム、LowEコーティングにより熱線を低減し、ローラーブラインドを不要としながら開放感と広いヘッドルームを実現している。
デジタル面では、メルセデス自社開発のOS「MB.OS」と第4世代MBUXが新型Sクラスに続いて搭載された。MB.OSはチップ・トゥ・クラウドアーキテクチャによりインフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートを統合制御。OTAアップデートにも対応する。第4世代MBUXのバーチャルアシスタントは複数のAIを統合し、短期記憶機能を持つため、自然な対話が可能だ。ChatGPTやMicrosoft Bing、Google Geminiとの連携により、ナビやスポット情報を音声で取得できる。有償オプションのアドバンスドパッケージに含まれるMBUXスーパースクリーンは、Unity Game Engineと高性能チップによる滑らかな描画を実現。アプリのカスタマイズやゼロレイヤー表示にも対応する。
走りの要となるパワートレインは、新開発の1.5リッター直列4気筒ガソリンターボエンジン「M252」に、電気モーターを統合した8速DCT、1.3kWhの48Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。試乗したCLA 220は、最高出力140kW(190ps)・最大トルク300Nmのエンジンに、22kW(30ps)・200Nmの電気モーターを搭載。実際の走行では、モーターのみでの走行が頻繁に発生し、アクセルを深く踏み込んでエンジンが始動すると、力強い加速が得られた。サスペンションはフロント3リンク式、リアマルチリンク式。快適性を確保しつつやや引き締まった乗り味で、ハンドリングは正確そのもの。まさに意のままに操れる印象だ。
安全装備も充実。同セグメントでメルセデス初となる、側面衝突時に前席乗員同士の接触を防ぐセンターエアバッグを標準装備する。
価格はCLA 220が687万円(消費税込)。ほか、CLA 180が598万円、CLA 180シューティングブレークが621万円、CLA 220シューティングブレークが710万円で、いずれもハイブリッドモデルとなる。スタイリッシュなボディに最新テクノロジーを凝縮した新型CLAは、多くのユーザーの心を捉えるだろう。
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