ポルシェ911カレラ、1800万円台で味わえる“素の”水平対向6気筒ターボの真価
ポルシェ「911」といえば、数多くのグレードが存在するスーパースポーツの代名詞だ。そのラインナップの入り口に位置し、最もピュアな走りを提供するのが「911カレラ」、いわゆる“素のカレラ”である。
新車価格は1884万円(消費税込)から。決して安くはないが、この価格で911の伝統をフルに味わえるとあれば、クルマ好きとしては見逃せない一台だ。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 現行型は8代目となる992型。2018年11月に世界初公開され、日本では2019年に発売。2024年5月には大幅な改良(通称992.2)を受け、同日に予約受注が開始された。この改良で注目を集めたのは、911として初のハイブリッドシステム「Tハイブリッド」を搭載した「911カレラGTS」だが、カレラはあくまで内燃エンジンにこだわり、911の基本形を正統に進化させた。
心臓部は、3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジン。最高出力394馬力、最大トルク450Nmを発生する。従来モデルから7kW(9馬力)の出力向上を達成しつつ、排出ガスの低減も図られている。0-100km/h加速は4.1秒、スポーツクロノパッケージ装着時は3.9秒と、まさにスポーツカーらしいパフォーマンスだ。最高速度は294km/hに達する。
トランスミッションは8速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)。1速から6速まではスポーティな加速を重視し、7速と8速は高速巡航時の効率を高めるオーバードライブギアを採用。駆動方式は後輪駆動(RR)で、911ならではのリアエンジンレイアウトを継承している。
エクステリアの変更はさりげない。フロントバンパーのエアインテーク上部にあったLEDデイタイムランニングライトが廃止され、新採用のマトリックスLEDヘッドライトに統合。縦型可動式エアフラップを備えるカレラGTSと比べ、すっきりとしたフロントフェイスに仕上げられた。リアには「PORSCHE」ロゴを組み込んだ新デザインのライトバーを採用し、横幅を強調したワイドなスタンスが際立つ。
インテリアでは、メーターパネルが完全デジタル化された。運転席前には12.6インチのカーブドディスプレイを採用し、歴代911を象徴する5連メーターを再現したクラシック表示など、複数の表示デザインを選択可能。ダッシュボード中央には10.9インチのタッチスクリーンが備わる。
ボディサイズは全長4542mm×全幅1852mm×全高1298mm、ホイールベースは2450mm。全長は約4.5mとコンパクトだが、ワイドで低いプロポーションとリアエンジンレイアウトの組み合わせは、まさに911のアイデンティティだ。
グレードはクーペとカブリオレを設定。カブリオレの0-100km/h加速は4.3秒、最高速度は291km/hで、価格は2138万円となる。
ラインナップにはカレラGTSや「911ターボ」、「911 GT3」などさらに強力なモデルがそろうが、911カレラはシリーズの入り口に位置しながら、394馬力の水平対向6気筒ツインターボと後輪駆動を組み合わせた、本格的なスポーツカーだ。最も基本的な構成で、911が長年受け継いできた独特のレイアウトと走りを味わえる、まさに“素の”魅力が詰まった一台である。
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