日産が放つ反撃の切り札!第3世代e-POWERで高速燃費15%改善、新型キックスとエルグランドに搭載
日産が2026年夏に投入した新型「キックス」と新型「エルグランド」。両車に共通して搭載されたのが、新開発の「第3世代e-POWER」だ。コンパクトSUVから大型ミニバンまで対応するこの新システムは、日産の電動化戦略を支える重要な基盤となる。果たしてその実力はどれほどのものなのか、詳しく見ていこう。
2026年6月18日に日本発売された新型キックスは、北米で2024年にデビューした2代目モデルをベースに、国内生産へと切り替えられた。ボディサイズは全長4365mm×全幅1800mm×全高1615mm、ホイールベースは従来比35mm延長の2655mmと、ホンダ「ヴェゼル」を上回るサイズに拡大。水平基調のフロントフェイスや横一文字のリアコンビランプを採用し、内装にはGoogle搭載のインフォテインメントシステムを導入するなど、内外装を一新している。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 一方、7月16日に発売された新型エルグランドは、約16年ぶりのフルモデルチェンジとなる日産のフラッグシップミニバン。全長4995mm×全幅1895mm×全高1935mm、ホイールベース3000mmの堂々たるボディに、タイル状のフロントグリルやシグネチャーLEDを採用。国内モデル初となる14.3インチ統合型インターフェースディスプレイを搭載し、全面刷新された。
両車の心臓部となる第3世代e-POWERは、エンジンで発電しモーターで駆動するシリーズ式ハイブリッドの進化版。最大のトピックは、モーター、インバーター、発電機、減速機、増速機の5つの主要部品を一体化した「5-in-1 e-POWER電動ユニット」の採用だ。これによりユニットの小型・軽量化を実現し、電力や動力伝達時の損失も低減。モーターやインバーターの高効率化も相まって、高速走行時の燃費を大幅に向上させている。
日産によれば、第3世代e-POWERは第2世代に対し、高速燃費を15%改善。室内静粛性も5.6dB向上したという。これはe-POWERの弱点とされてきた高速域の燃費とエンジン作動音に、本格的にメスを入れた証拠だ。
発電専用エンジンも刷新。新型キックスには1.4L自然吸気3気筒の「HR14DDe」を、新型エルグランドには1.5Lターボ3気筒の「ZR15DDTe」を搭載。いずれも効率のよい回転数で運転しやすい発電専用設計で、ロングストローク形状による強いタンブル流と高圧縮比により、安定した燃焼を実現する。エルグランド用のZR15DDTeは、日産独自の「STARC燃焼コンセプト」と大型ターボを採用し、高EGR率でも安定燃焼を可能にしている。
スペック面では、キックスのWLTCモード燃費は25.7km/L(2WD・Gグレードを除く)を達成。従来型比で約12%向上し、高速道路モード燃費も21.6km/Lから23.8km/Lへ約10%改善している。エルグランドはWLTCモード燃費16.8km/Lを達成。さらに進化した電動四輪制御技術「e-4ORCE」と、4輪のダンパー減衰力を制御する「インテリジェント ダイナミックサスペンション」を組み合わせ、運転する楽しさと後席の快適性を高めている。
第3世代e-POWERは、単なる世代交代ではなく、日産が電動車の本質を追求した結果と言える。コンパクトSUVから大型ミニバンまで対応する共通アーキテクチャは、今後の日産車づくりの方向性を明確に示している。高速燃費15%改善という数字が、どれほどのリアルワールドでの恩恵をもたらすのか。今後の実走テストが楽しみだ。
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