710馬力&6速MTのみ! ポルシェ964をベースに甦る「シンガーDLSターボ」第1号車「ソーサラー」公開
米国カリフォルニアを拠点とするシンガー・ヴィークル・デザインが、ポルシェ911(964型)をベースにしたカスタムモデル「シンガーDLSターボ」の第1号車「ソーサラー」を2026年1月22日に公開した。オーナーによって「魔術師」と名付けられたこの一台は、クラシックな佇まいと現代の技術を融合させたアナログスポーツカーの究極形と言える。
シンガーはクラシックポルシェのレストアとカスタマイズを専門とする名門。964型のモノコックから内外装や機械部品をすべて取り外し、状態を確認した上で修復・補強を行い、軽量なカーボンファイバー製ボディを新たに組み合わせる手法で知られる。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon エクステリアのインスピレーション源は、1970年代後半の耐久レースで活躍したポルシェのレーシングカー「934.5」。フロントに深く張り出したスポイラー、リアには高い位置に大型ウイング、そして大きく張り出した前後フェンダーが、往年のレーシングマシンを彷彿とさせる力強いスタイリングを形成する。
ボディ形状は数値流体力学を用いて空力性能と冷却性能を最適化。ボディカラーは特注色の「ファンタジアブルー」で、車体後方に向かって色調が濃くなるグラデーション仕上げが施されている。ボディ下部はサテン仕上げのカーボンファイバー、トリムにはブラックアルマイト仕上げを採用。足元にはシャンパンゴールドのセンターロック式鍛造マグネシウムホイールを装着し、サイズはフロント19インチ、リア20インチ。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を組み合わせる。
パワートレインはシンガーが964型のエンジンをベースに開発した3.8リッター水平対向6気筒ツインターボ。4バルブ式の水冷シリンダーヘッドと空冷シリンダー、電動式水平ファンを組み合わせ、2基の可変ジオメトリーターボを採用。最高出力は710hp(約720馬力)、最大トルクは750Nmを発揮し、ツインターボでありながら9000rpmを超える高回転域まで吹け上がる。トランスミッションは6速MTのみで、駆動レイアウトはRR(リアエンジン・後輪駆動)。700馬力を超えるパワーをマニュアルで操る悦びを追求した構成だ。
排気系はインコネルとチタンを組み合わせたサイド出しマフラーを採用。足まわりはフロントにダブルウイッシュボーン式、リアに軽量トレーリングアームを採用し、ブレーキにはモノブロックキャリパーとカーボンセラミックディスクを組み合わせて制動力を確保。段差などでフロントを持ち上げるノーズリフト機能も搭載。さらにボッシュと共同開発したABS、トラクションコントロール、スタビリティコントロールを装備する。
走行モードは「ロード」「スポーツ」「トラック」「オフ」「ウェザー」の5種類を用意し、電子制御の介入度を状況に応じて変更可能。インテリアはペブルグレーのレザーとパールグレーのアルカンターラを組み合わせた落ち着いた仕立てで、軽量スポーツシートにはシャンパンカラーのパイピングを施す。メーターはハンドメイドで製作され、タコメーターは9000rpmを超える目盛りを表示。後方にはボディ剛性を高めるクロスブレースも装着されている。
一方でナビゲーションやスマートフォン接続機能、エアコンも備え、サーキットだけでなく公道での使用にも配慮。シンガーはDLSターボについて「低速域でも高速域でも楽しめるクルマ」と説明している。
1970年代のレーシングカーを思わせるデザインに、710hpの水平対向6気筒ツインターボと6速MTを組み合わせたソーサラーは、シンガーが追求するアナログスポーツカーの魅力を体現した一台だ。
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