ビッグマシンの風格と250の身軽さを両立 モルビデリC252V試乗
イタリア・ペーザロをルーツに持つブランド「MORBIDELLI(モルビデリ)」。かつて1970年代にロードレースで名を馳せたこの名門が、中国・銭江集団の手でリジェネレーションを遂げ、日本市場に初上陸を果たした。その第1弾となるのが、クルーザースタイルの「C252V」だ。価格は75万9000円。排気量は250ccながら、見た目はまさにビッグマシン。ロー&ロングのシルエットにVツインエンジンが収まる姿は、まさに現代の250クルーザーの理想形と言える。
エンジンは水冷249ccのV型2気筒。空冷風のフィンやメッキカバーでクラシカルな雰囲気を醸し出しつつ、最高出力は26PS/9000rpm、最大トルクは25N・m/5500rpmを発揮。2本出しのエキゾーストシステムやベルトドライブを採用し、クルーザーらしい重厚感と静粛性を両立している。さらにトラクションコントロールも装備し、電子制御面も充実。ホイールベースは1490mmと大型車並みで、全長は2230mmに達する。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー ディテールも見逃せない。美しい切削加工の16インチホイールに、倒立フォークを標準装備。シートには細かなステッチが施され、ビッグバイクと同等の高級感を漂わせる。フラットなドラッグバーとデジタル丸型1眼メーターのシンプルなコクピットも、武骨でスタイリッシュ。250ccクラスにありがちな「エントリーモデル感」は皆無で、クルーザーに憧れるライダーには十分すぎるほどの魅力が詰まっている。
実際に跨ってみると、シート高は690mmでホンダ・レブルと同値。筆者165cmの身長でも膝に余裕があり、足つきは良好だ。200kgの車重も重心の低さで軽々と起こせる。フォワードコントロールのステップは前方に高めに配置され、ワイドなハンドルは遠く、低く構えたスポーツクルーザーらしいポジション。それでも無理な体勢にはならず、鷹揚に構えられるのがいい。
走り出すと、250ccらしいパワー感ながら、心地よい振動と低音の排気音が楽しい。長いサイレンサーのおかげでサウンドは落ち着いているが、鼓動感はしっかり伝わる。旋回性は想像以上に素直で、長いホイールベースを感じさせない。台湾チェンシン製タイヤのグリップも良好で、重さを感じさせない軽快な切り返しが可能だ。
ビッグマシンの風格とミドルクラスの扱いやすさを両立したC252V。現行250ccクルーザーでは唯一無二の重厚なスタイルに胸を打たれるライダーは、きっと少なくないはずだ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 今、あなたにオススメ