新型キックス、300万円切りの最安グレードは買いなのか?実力を徹底検証
2026年6月に発売された日産の新型キックスに、衝撃のプライスを実現したグレードが存在する。その名も「X シンプルパッケージ」。価格はなんと299万9700円と、300万円を切る戦略的な設定だ。通常のXと比較すると25万9600円も安い。
「安かろう悪かろう」の法則を覆す、その実力やいかに。早速中身を検証してみよう。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro まず、走りの基本は通常のXとまったく同じ。第3世代e-POWERを搭載し、フロントモーターは最高出力143PS、最大トルク315N・mを発生する。WLTCモード燃費も25.7km/Lと、上位グレードと同等だ。廉価版だからといって、走りや燃費で妥協する必要は一切ない。
外観も見劣りしない。215/60R17タイヤ&17インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、LEDデイタイムランニングランプを標準装備。室内に目を向ければ、12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ、テーラーフィット巻ステアリング、電制シフト、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドが備わる。
快適装備も充実している。オートエアコン、後席用吹き出し口、前後席合計4口のUSBタイプC、前後センターアームレスト、リクライニング機構付き6対4分割可倒式後席は標準。さらに、接近時アンロック/降車時オートロックまで標準装備だ。日常使いで触れる装備は、想像以上に充実していると言っていい。
では、25万9600円の差額はどこにあるのか。最大の違いは、先進運転支援システム「プロパイロット」が非装備であること。しかもメーカーオプションでの追加も不可だ。また、NissanConnectインフォテインメントシステム、インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、後側方車両検知警報、後退時車両検知警報などを含むセットオプションも用意されない。
標準状態はオーディオレス+4スピーカーだが、日産オリジナルナビやディスプレイオーディオはディーラーオプションで追加可能。スマホ連携をメインに使うなら、必要な機能だけ後から足すという選択肢も十分ありだ。
一方、安全装備の基本はしっかりと押さえている。インテリジェント エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱防止支援、前方衝突予測警報、ふらつき警報、フロント&バックソナーは標準装備。
高速道路を頻繁に利用するドライバーには、プロパイロットを選べる通常のXが本命だろう。しかし、街乗りがメインで、全周囲カメラや通信ナビにこだわりがないなら、X シンプルパッケージは十分すぎるほどの装備を備えている。
300万円を切る価格は、単なるイメージ戦略ではない。使い方次第で、新型キックスの隠れた買い得グレードになる可能性を秘めている。
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