329馬力で欧州車級の乗り心地! 新型RAV4 PHEVは買えないのが最大の弱点
2025年12月にデビューしたトヨタ RAV4の6代目。発売前から注文が殺到し、現在は受注停止状態だ。そんな中、ようやく実車に触れる機会を得たので、PHEVグレードのZ(600万円)を試乗レポートする。
まず走り出して驚くのが、電気自動車(EV)モードでの静粛性と滑らかさ。満充電状態なら、街中はもちろん高速道路でもアクセルを深く踏まなければ151km(実質7割程度)をEVとして走れる。EVモードの最高出力は約160馬力で、2Lガソリンエンジン車の全開加速に匹敵する動力性能だ。都内から横浜まで首都高を使った移動中、普通に走る限りエンジンは一度もかからなかった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon アクセルを全開にすると、エンジンが自動で始動し、システム最高出力329馬力を発揮。まるで5Lエンジンのような力強い加速が味わえる。PHEVならではの魅力で、普段はEVとして静かに走り、必要な時だけこの圧倒的なパワーを引き出せる。しかも、バッテリーが切れれば自動でハイブリッドモードに切り替わり、実燃費は18km/L程度をキープ。自宅に充電環境がなくても、高性能ハイブリッド車として十分満足できる。
しかし、このクルマの真価はパワートレインだけではない。シャシーの出来が桁違いに良いのだ。試乗車は20インチタイヤを装着していたが、乗り心地は極めて上質。大径タイヤでありながら、欧州車のようにハンドリングと乗り心地を高い次元で両立している。先代モデルにあったような、コーナリング時の腰砕け感は完全に消え去り、高い旋回Gをかけても安定した姿勢を保つ。
ZグレードとGRスポーツで迷う人もいるだろう。実際に両方試乗してみると、GRスポーツはシャキッとした味付けだが、その分乗り心地の快適さが少し犠牲になっている。ハンドリングと乗り心地のバランスを考えれば、私は標準のZグレードを推す。
弱点を探すなら、重箱の隅をつつくようなものばかり。コーナリング時の横Gによる突き上げ感がわずかに残る点や、EVモードからアクセル全開でエンジンがかかりフル加速に至るまでに若干のタイムラグがある程度。それらを差し引いても、現時点で世界で最もレベルの高いPHEVだと断言できる。
価格面でも見逃せない。PHEVは国から85万円の補助金が出るため、実質515万円。さらに自動車税や重量税の優遇を加味すると、実質490万円のハイブリッド車と同等の負担で購入できる。東京都ならさらに60万円の補助金が追加される。リセールバリューも考慮すれば、PHEVを選ぶのが賢い選択だ。
とはいえ、最大の弱点は「買えないこと」。受注停止中だが、地域によっては2026年内納車が可能なケースもあるという。ネットの納期情報をこまめにチェックしてみる価値は十分にある。
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