ダイハツ「バスケット」17年経っても熱望される理由 4人乗り4WD軽トラの衝撃
2009年の東京モーターショーでダイハツが公開したコンセプトカー「バスケット」。オープンカーの開放感と軽トラックの実用性を融合させた4人乗り軽トラックは、公開から約17年経った今もなお市販化を望む声が絶えない。なぜこれほどまでに人々を惹きつけてやまないのか。その魅力を改めて紐解いていく。
「バスケット」は「スローライフ・ビークル」をコンセプトに、家庭菜園やガーデニングなど自然を楽しむライフスタイルを想定して開発された。当時の自動車業界が追求していたスピードや性能とは異なるアプローチで、暮らしの豊かさに焦点を当てた軽自動車として打ち出されたコンセプトカーだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon エクステリアはどこかノスタルジックな雰囲気を漂わせるレトロモダンデザイン。印象的な丸型ヘッドライトとシンプルなグリルの組み合わせにより、親しみやすく愛嬌のあるフロントフェイスを表現している。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmと軽自動車規格に準拠。ボディカラーには自然に合わせた「ライトモスグリーン」が採用された。
インテリアも特徴的で、麻をモチーフにしたファブリックを使いレトロ感漂う雰囲気に仕上げつつ、インパネやドアトリムの一部にはボディカラーと同様のライトモスグリーンを使用。ナチュラルな中にタフさを演出している。
しかし、このクルマ最大の魅力は一台で4つの役割をこなす変幻自在な構造にある。基本は4人乗り乗用車だが、前席のハードトップと後席のキャンバストップを取り外せば、軽自動車としては珍しい4人乗りオープンカーへと変身。さらに後部座席を倒すと広大な荷台スペースが出現する。汚れを拭き取りやすい樹脂製パネルや垂直開閉式テールゲートを採用したことで、軽トラックのように使うことも可能だ。汚れた園芸用品や濡れたサーフボードも気兼ねなく積み込める。
パワートレインは660cc直列3気筒エンジンと4WDを組み合わせ、未舗装路などの走行も想定されていた。
残念ながら市販化は実現しなかったが、キャンプや車中泊などのアウトドア文化が広がった現在、もし発売されれば大きな反響を呼ぶことは間違いないだろう。SNSなどで今も「発売してほしい」「今なら売れそう」という声が絶えないのもうなずける。ダイハツにはぜひ、この夢の軽トラを再び世に送り出してほしいものだ。
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