ポルシェ911がまさかのステーションワゴンに! インデセントが放つ超ワイドなシューティングブレーク、2027年公開
ポーランドのチューナー、インデセント(Indecent)が、ポルシェ「911」をベースにした異色のシューティングブレークを製作している。超ワイドボディにロングルーフを組み合わせ、911ターボのパフォーマンスをそのままに、まったく新しいシルエットへと変身させるプロジェクトだ。
このプロジェクトが動き出したのは2026年5月18日のこと。インデセントがSNSで911をシューティングブレーク化したレンダリング画像を公開し、「製作すべきか」とユーザーに問いかけたのがきっかけだった。大きな反響を受け、同月24日には最初の車両の購入希望者を募集。同月28日には正式に製作を発表し、CG上のアイデアから実車化へとプロジェクトが進展した。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon インデセントはこれまでも、911の997型や991型をベースとしたワイドボディ仕様、車高を高めたダカールスタイル、往年の911を思わせるスラントノーズ仕様など、個性的なカスタムモデルを手がけてきた実績を持つ。
ベースとなるのは、911の991世代後期型にあたる991.2型の「911ターボ」だ。すでに顧客からオーダーを受け、第1号車の製作が進められている。911ターボは、エンジンを車体後部に搭載しながら4輪を駆動する4WDスポーツカー。パワートレインには3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力540馬力、最大トルク710Nmを発揮。0-100km/h加速は3.0秒という驚異的な性能を備えている。
公開されたレンダリングでは、フロントまわりに911らしいスタイルを残しつつ、ルーフラインをリアまで大きく延長。リアセクションには新たなテールゲートを備え、通常の911とは大きく異なるロングルーフのシルエットが描かれている。さらに、前後フェンダーを大幅に拡幅したワイドボディスタイルを採用。リアには上下2段のスポイラーを配置するなど、911ターボの力強さを強調したデザインとなっている。
ただし、911をシューティングブレーク化するには、一般的なクーペをワゴン化する以上に大掛かりな変更が必要になる。911ターボはリアエンジンレイアウトを採用しており、純正ではリアのエンジンカバーに設けられた開口部も冷却に利用されている。今回の仕様では、そのエンジンカバー部分を新たなテールゲートへと変更するため、エンジンの冷却に必要な空気の流れを改めて考える必要がある。インデセントにとっても、この冷却経路の確保は開発上のポイントのひとつだ。
一方、ルーフを後方まで延長することで、後席まわりのヘッドクリアランスやシート後方のスペース拡大も見込まれている。ただし、リアエンジンという911特有のレイアウトは変わらないため、一般的なステーションワゴンのような大容量の荷室を実現することが目的ではなく、インデセントも実用性よりスタイリングを重視したプロジェクトとしている。
シューティングブレーク化は、インデセントが展開する991.1型および991.2型向けワイドボディの追加オプションとして用意される計画で、911ターボのほか、「911ターボS」や「911 GT2 RS」にも対応するとされている。
第1号車は完成まで約1年を要する見込みで、2台目以降については最長4か月程度で製作できるとしている。価格はベース車両とは別に約35万ドル(約5527万円 ※2026年8月中旬時点)と、非常に大掛かりなカスタムであることがわかる。
完成車は、2027年7月15日から18日に英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で披露される予定だ。長年受け継がれてきた911のスタイルとメカニズムを生かしながら、大胆なロングルーフボディへと変身する911シューティングブレーク。実車ではどのような姿に仕上がるのか、2027年の公開が待ち遠しい。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 
今、あなたにオススメ