全長5m超え!ヴェルファイア顔のセダンが富士スピードウェイに登場
ミニバンをセダンにしたらどうなるか――そんな自由奔放な発想から生まれたカスタムカーが、さらなる進化を遂げて帰ってくる。日本自動車大学校(NATS)成田校カスタマイズ科の学生たちが卒業制作として手掛けた「ヴェルファイアセダン」が、2026年8月に富士スピードウェイで開催される「FUEL FEST JAPAN 2026」で最新の姿を披露する。
ベースとなったのは、FR駆動のレクサス「LS460(4代目)」。全長5060mm、全幅1875mm、全高1465mmという堂々たるボディに、トヨタ「ヴェルファイア」のデザインを重ね合わせるという前代未聞の手法が採用された。単なるパーツ流用ではなく、ボンネットやフロント周りは鉄板からイチから整形。ミニバン特有の存在感を残しながら、流麗で迫力あるVIPセダンへと昇華させている。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 2026年1月の東京オートサロン2026で初公開されると、その完成度は即座に話題を呼んだ。トヨタの豊田章男会長からは「面白い、これ」「パクるかも」とコメントが飛び出すほどの衝撃を与え、会場を沸かせた。さらに同年2月には車検を取得し公道走行が可能に。3月にはWORK主催イベントで「デモカーセレクト最優秀賞」を受賞するなど、プロ顔負けの評価を獲得している。
このプロジェクトの真骨頂は、完成して終わりではないという姿勢だ。実際に走らせて分かった課題を即座に改良する「走りながらの進化」が最大の魅力。東京オートサロン時からの最大の進化点はリア周りだ。以前はハイブリッド用のアンダーパネルを使用していたが、大排気量のV型8気筒エンジンから出る排気がこもり、車内に匂いが入ってしまう問題が発生。そこでマフラーカッターを取り付けられる排出口を新設した。さらに、リアの物足りなさを解消するため、レクサス「ES300」のTRD純正ディフューザーを切断・結合し、エイムゲインのエアロを思わせる重厚なデザインに刷新。後方からのワイド&ローな存在感が一気に増している。
フロント周りでも改善が進行中。V8エンジンの熱対策として、スタイリングを損なわない形状の新型ボンネットを現在制作中だ。実走行の経験をフィードバックした機能面のアップデートが、容赦なく繰り返されている。
このヴェルファイアセダンに寄せられる声は熱い。「ヴェルファイア顔なのにLSベースのシルエットが一切破綻していなくて綺麗」「加工精度が高すぎて違和感が一切ない」と、デザインの完成度を称賛する意見が多数。また、「オートサロンに出しておしまいじゃなく、走り込んで改良しているのがすごい」「V8の排熱問題やマフラーの抜けなど、走らせたからこそ分かる課題に取り組んでいて感心する」と、学生たちの執念を称える声も相次いでいる。
NATSカスタマイズ科の学科長、深沢知義氏は「クルマを通して自動車業界やカスタム業界が盛り上がってくれれば」と語る。一度完成して終わりではなく、走り込みやイベント出展を通して理想を追求し続けるヴェルファイアセダン。その進化の軌跡は、8月の富士スピードウェイで確認できる。
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