直6捨てたスカイライン、V6でどう変わった? V35からV37、そして400Rまで
R34型を最後に、あの名機・直6エンジンと決別した日産スカイライン。"直6じゃないスカイラインなんて…"と当時は戸惑いの声も少なくなかったが、蓋を開けてみればV6スカイラインもなかなか味わい深い。2001年登場の11代目V35から現行V37まで、V6搭載で歩んだスカイラインの進化を一気におさらいしよう。
最大の転換期となったのが11代目V35型(2001年登場)。この世代の開発は、FMプラットフォームを採用したコンセプトカー「XVL」がベースとなっている。最大のトピックはフロントミドシップレイアウトだ。V6エンジンをフロントアクスルより後方に搭載することで、優れた前後重量配分を実現。新設計の前後マルチリンクサス、乗り心地を改善するリップルコントロールショックアブソーバー、エクストロイドCVTなど、新技術をふんだんに投入した意欲作だった。セダンから2年遅れで2003年に追加されたクーペは、流麗なデザインで今見ても新鮮だ。最強グレードの350GTプレミアム(クーペ)は、V6 3.5L NAエンジンで280ps/37.0kgmを発生。新車価格は6MT車で356万円だった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 続く12代目V36型(2006年登場)は、プラットフォームを新世代FR-Lに進化させ、デザインと走りの両面でスポーティさをさらに追求。エンジンも新開発のVQ25HR(2.5L)とVQ35HR(3.5L)に換装され、後に3.7Lも追加された。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーンに変更され、走りの質感が大きく向上。2007年にはクーペ、2009年にはシリーズ初のSUV「スカイラインクロスオーバー」も登場するなど、スカGの可能性を広げた世代でもある。最強グレードの350GTタイプSP(セダン)は、3.7L V6 NAで330ps/36.8kgmを発揮。新車価格は5AT車で308万1000円と、V35より現実的な価格設定だった。
そして現行型の13代目V37型(2013年登場)へと続く。V35で「直6じゃない」という批判を跳ね返し、V36で熟成を遂げたV6スカイラインは、今やブランドの顔として確固たる地位を築いている。後に追加されたハイパフォーマンスモデル「400R」は、V6ツインターボで400psを超える出力をマーク。直6時代にはなかった次元の動力性能を手に入れた。
直6への郷愁は理解できる。しかしV6スカイラインが切り開いたフロントミドシップレイアウトや、進化し続けるプラットフォーム技術は、後の日産車にも大きな影響を与えた。否定派も多かったV35から始まったV6の系譜。今やスカイラインの歴史に、V6時代は欠かせない一章となっている。
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