メルセデス・ベンツ新型CLA EV、航続771km&90年ぶり“フランク”搭載で登場
7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツの3代目「CLA/CLAシューティングブレーク」に、満を持してEV仕様が登場した。2026年7月29日、4ドアクーペとワゴンに設定された「CLA/CLAシューティングブレーク with EQ Technology」は、単なるエントリーモデルではない。むしろ、3代目の“本命”と呼ぶにふさわしい一台だ。
新型CLAが採用する新世代プラットフォーム「MMA(メルセデス・ベンツ モジュラー アーキテクチャ)」は、内燃機関にも対応しつつ、EVを主軸に設計されている。その成果が、航続距離771km(WLTPモード/CLA250+)という数字だ。これは日本市場で販売されるメルセデス・ベンツ車として最長。充電はCHAdeMO規格の急速充電と普通充電に対応し、リアアクスルに搭載されたモーターと2速EVトランスミッションが、滑らかで上質な走りを約束する。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 価格はCLA200 with EQ Technologyが668万円、CLA250+ with EQ Technologyが775万円。シューティングブレークはCLA200が691万円、CLA250+が798万円(いずれも消費税込)。さらに、98万円のCEV補助金や、東京都の70万円助成金が活用できる可能性もある。
注目すべきは、2000万円超えのSクラスから譲り受けた最新装備の数々だ。自社開発のオペレーティングシステム「MB.OS」は、運転支援からインフォテインメントまでを統合制御し、ソフトウェアの継続アップデートにも対応。インパネには、有償オプションで巨大な「MBUXスーパースクリーン」も選べる。
もうひとつ、クルマ好きなら見逃せないトピックが、約90年ぶりの“フランク(フロントトランク)”の復活だ。メルセデス車でフロントトランクを採用するのは、1930年代の「メルセデス・ベンツ 130(W23)」以来。EVならではの新たな収納スペースが、実用性を高めている。
安全面では、8つのカメラ(うち1つは望遠カメラ)、5基のレーダー、12個の超音波センサーを組み合わせた運転支援システム「MB.DRIVE」を搭載。さらに運転席と助手席の間にはセンターエアバッグも備え、プロダクトマネージャーは「同クラスでもっとも安全なクルマです」と断言する。
外装は、142個のLEDで構成された「イルミネーテッド メルセデス・ベンツ パターンパネル」やフレームレスドア、シームレスドアハンドルが目を引く。内装は「日本庭園」から着想を得たというミニマルな空間で、全グレード標準装備のパノラミックルーフが軽やかさを演出。シューティングブレークにはEASY-PACKテールゲートや40:20:40分割可倒式リアシートも標準装備される。
「ちいさな高級車」のキャッチフレーズ通り、CLAはコンパクトなボディにメルセデスの最先端技術を凝縮した。EVへの移行期において、この一台が示す方向性は、今後のブランド全体を占う意味でも非常に興味深い。
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