97万円!日産の新型3列ミニバン「グラバイト」が凄い シエンタより小さいボディにSUV顔
日産のインド子会社が、2026年2月17日に投入した新型MPV「グラバイト」が、クルマ好きの間で静かな熱視線を集めている。その最大の魅力は、なんと約97万円(57万3400インドルピー、2026年7月下旬時点)という破格の価格設定と、全長3987mmというコンパクトなボディに3列・7人乗りをねじ込んだパッケージングだ。
日本市場でおなじみのトヨタ「シエンタ」(全長4260mm)やホンダ「フリード」(全長4310mm)よりも、ひと回りどころかふた回り以上小さい全長3987mm。全幅1734mm、全高1644mm、ホイールベース2636mmという数値を見ると、日本の軽自動車規格すら意識させるサイズ感だが、そこに3列シートをレイアウトしているのだから驚きだ。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ベースとなったのは、ルノー「トライバー」。2019年にインド市場へ投入され、2025年に大幅改良を受けた同車をベースに、日産ブランド向けの専用デザインを採用した姉妹車という位置づけ。日産のグローバルデザインランゲージを取り入れたエクステリアは、伸びやかなプロポーションと張り出したホイールアーチ、十分な最低地上高によってSUVらしい力強い存在感を放つ。フロントとリアのCシェイプシグネチャーライトが、モダンで上質な印象を強調。ルーフレールや大開口ドアも備え、デザイン性と実用性を両立させている。
インテリアも侮れない。2人から7人まで対応するシートレイアウトで、3列目まで十分なヘッドクリアランスを確保。さらに、3列目シートは取り外し可能で、外せば最大625リットルの荷室容量を生み出す。後席専用エアベント付きエアコンや多彩な収納スペースも備え、インドの過酷な環境にも対応する。
インフォテインメントは20.3cmディスプレイを採用し、ワイヤレスAndroid AutoとApple CarPlayに対応。降車時に足元を照らすフレンドリーライティング機能付きLEDヘッドランプや、接近時アンロック・降車時オートロック機能、ワイヤレス充電、前後パーキングセンサーなど、現代的な装備も充実。安全面では、6つのエアバッグ、VDC、TCS、ヒルスタートアシスト、EBD付ABSなど30項目以上の安全装備を全車に標準設定する徹底ぶりだ。
パワートレインは1リッター直列3気筒ガソリンエンジン。トランスミッションは5速MTに加え、2ペダルで運転できる5速EZシフトを設定。燃費はインド自動車検査協会モードで、MT車が19.3km/L、EZシフト車が19.6km/Lと、実用的な数値を叩き出す。
グレードは「ヴィシア」「アセンタ」「N-Connecta」「テクナ」の4種に加え、発売記念の特別仕様車「テクナ ローンチエディション」も用意。価格は約97万円から約154万円(90万8500インドルピー)までと、まさに庶民の味方だ。
現時点で日本市場への導入予定は未発表だが、この価格とパッケージングは、日本のコンパクトミニバン市場にも十分刺さるポテンシャルを秘めている。日産のインド戦略、そして「グラバイト」の今後の展開から、ますます目が離せない。
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