日産 サクラ Sが55万円安い衝撃!実質180万円台で手に入る軽EVの真実
日産が2026年4月16日にマイナーチェンジを施した軽EV「サクラ」のラインナップに、これまで法人向けのみだった最廉価グレード「S」が個人向けに追加された。価格は244万8600円。全グレード共通のCEV補助金58万円を活用すれば、実質価格は186万円程度となり、軽EVへのエントリーとして驚異的なコストパフォーマンスを実現している。
最上級の「G」グレード(299万8600円)との差は実に約55万円。この差額が何を意味するのか、しっかり理解しておきたい。Sグレードで省略された主な装備は、Gおよび「X」グレードに新採用されたカラードグリルやリデザインされたフロントバンパー、新形状の15インチアルミホイールだ。外観は従来型サクラと同様のシンプルなデザインとなる。また、インテリジェントアラウンドビューモニターや前席シートヒーター、ステアリングヒーターはXでは標準だが、Sではセットオプションでの追加となる。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー しかし、サクラの本質的な部分はしっかり継承されている。タッチパネル式オートエアコン、バックビューモニター、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドは全グレード標準装備。さらに今回の改良で加わった接近時アンロック機能、降車時オートロック機能、後席リマインダーも全車共通だ。助手席側カップホルダーの追加やドライブモードスイッチの配置変更、エアコンの送風性能改善といった細かなアップデートもSに適用されている。
パワートレインはGと完全共通。最高出力47kW(64PS)、最大トルク195Nmを発生する交流同期電動機を搭載し、WLTCモードの一充電航続距離は180km。駆動方式はFFのみ。「e-Pedal Step」やドライブモードセレクターも標準装備で、アクセル操作だけで加減速できるEVらしい走りをSでも存分に楽しめる。通勤や買い物といった日常使いなら、180kmの航続距離で十分実用的だ。
ディーラーオプションの「サクラセレクション」を選べば、シンプルな標準デザインに個性を加えることも可能。寒冷地でシートヒーターやステアリングヒーターが必要なら、セットオプションで後から追加できる。必要な装備だけを厳選できる構造は、コスパ重視のユーザーにとって実に合理的だ。
そして、このSグレード最大の武器が補助金適用後の実質約186万円という価格。軽ガソリン車の上位グレードと同等の水準であり、EVを「特別なもの」ではなく「普通の選択肢」として検討できる絶妙なラインだ。自宅や職場に充電環境があり、通勤や買い物が主用途なら、余計なコストをかけずに軽EVの本質を手に入れられる。自治体の追加補助金が使えれば、さらに負担は軽くなる。
ちなみに、2026年7月28日には中国BYDが日本専用の軽EV「RACCO(ラッコ)」を発売。後席両側スライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴンで、価格は214万5000円から249万7000円。CEV補助金は15万円ながら、最安グレードの実質価格は約200万円とサクラSに迫る。日産の今後の対抗策にも注目だ。
軽EVを「試してみたい」という最初の一台として、サクラ Sはこれまで以上に現実的な選択肢となっている。
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