Catena-Xが中国と欧州を結ぶ世界初の越境データ基盤、2027年EUバッテリー規制に対応
自動車業界のデジタル変革が加速する中、欧州発のデータ共有プラットフォーム「Catena-X」が新たな一手を打った。Catena-Xは、中国自動車工業協会(CAAM)およびVDAチャイナと連携し、中国と欧州を結ぶ世界初の信頼性の高い越境自動車データエコシステムの立ち上げを発表した。
このエコシステムの肝となるのは、中国側の運営を担う「ジョンリアン」の存在だ。ジョンリアンは、Catena-Xにとって欧州外初の運営パートナー。中国国内でコアサービスを運営するだけでなく、規制当局との窓口としての役割も果たす。一方、Catena-X、CAAM、VDAチャイナは引き続き戦略・標準・ガバナンスを主導。最初の運営パートナーであるコフィニティ・エックスは技術ライセンスの保有者として、立ち上げ支援と相互運用性の確保を財政面・技術面から支援する。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro この取り組みの最大の狙いは、2027年2月から適用されるEUバッテリー規制への対応だ。同規制は、欧州市場に参入するEV(電気自動車)およびPHEV(プラグインハイブリッド車)のバッテリーパックに対し、バッテリーパスポートの取得を義務付けている。サプライチェーン全体のトレーサビリティとCO2排出量データの提供が求められ、バッテリーパスポートがなければ欧州市場への参入は認められない。
つまり、中国で生産されたEVやPHEVが欧州に輸出される際、バッテリーの原材料調達から製造、リサイクルに至るまでの全工程を追跡可能なデータ基盤が不可欠となる。Catena-Xの越境エコシステムは、まさにこの課題を解決するためのもの。中国と欧州の間でデータを安全かつ効率的にやり取りできる枠組みを提供することで、自動車メーカーやサプライヤーのコンプライアンス負担を軽減する。
自動車業界が電動化とデジタル化で大きく変わるいま、バッテリーのトレーサビリティはもはや避けて通れないテーマ。Catena-Xの新たな試みは、世界のサプライチェーンに与える影響も大きく、今後の動向から目が離せない。
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