ダイナミックマップ、北米156万kmの高精度3DデータをArcGISで提供へ
ダイナミックマッププラットフォームが、米国エスリ(Esri)が運営する「エスリ・パートナーネットワーク(EPN)」に参画した。これにより、同社が自動運転分野で培ってきた北米(米国・カナダ)約156万kmに及ぶ高精度3次元データを、エスリのGISプラットフォーム「アークGIS」を通じて提供する体制が整った。
狙いは、道路管理者や自治体、インフラ事業者、民間企業など、より幅広いセクターに対して、自動運転レベルで磨き上げられた高精度3次元データの活用機会を拡大することだ。これまでダイナミックマッププラットフォームは、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けに高精度3次元データの整備・提供を推進してきた。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 一方で、道路管理、インフラ維持管理、防災、都市計画などの分野においても、より高精度で信頼性の高い地理空間データへのニーズが急激に高まっている。今回のEPN参画は、そうした市場の声に応える形で、自社のコア技術を自動運転の領域から社会インフラ全体へと展開する、重要な一手と言えるだろう。
提供されるデータは、北米156万km分の高精度3次元データを基盤に、そこから抽出・整備された各種地理空間データ。自動運転車のために緻密に計測された点群データや道路形状情報は、そのまま道路の経年変化の把握や、防災計画のシミュレーション、さらには都市計画の基礎資料としても極めて有効だ。
自動車業界のみならず、土木や行政、建設業界に携わるエンジニアにとっても、このデータがArcGIS上で扱えるようになった意味は大きい。これまで個別に高価な計測を行わなければ得られなかった情報が、標準化されたプラットフォーム上で利用可能になるからだ。
自動運転技術の進化が、思わぬ形で社会インフラの高度化に貢献する。ダイナミックマッププラットフォームの新たな試みは、クルマと道路、そして街の未来をつなぐ、静かだが確かな一歩となるだろう。
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