全車HEV&エアロ化したトヨタノア vs 200万円台から買える日産セレナ、ミドルミニバンの選択肢
2026年、日本のミドルクラスミニバン市場に大きな変化が訪れた。トヨタ「ノア」は5月に一部改良を実施し、パワートレインをハイブリッド(HEV)に統一。エクステリアもエアロ仕様に一本化された。一方、日産「セレナ」は2月にマイナーチェンジを終え、e-POWERとガソリン車の両方を用意する。同じミドルミニバンでありながら、そのキャラクターは驚くほど異なる。
まずはノアから見ていこう。現行型は2022年1月に登場した4代目(90系)で、今回の一部改良ではガソリン車を廃止し、ウェルキャブを除く全車を1.8リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムに統一。エンジン単体で98PS/14.5kgm、フロントモーターが95PS/18.9kgmを発揮する。E-Four(電気式四輪駆動)ではリヤに41PS/8.6kgmのモーターを追加。かつて標準仕様とエアロ仕様に分かれていた外観は、今回の改良でエアロ仕様に集約され、フロントデザインも一新。エントリーグレードとして「S-X」が新たに加わった。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro インテリアでは、上位グレードのS-Zに12.3インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを、S-GとS-Xには7.0インチの同ディスプレイを採用。予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は全車標準で、歩行者や自転車運転者を検知するプリクラッシュセーフティなどが備わる。ボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm(E-Fourは1925mm)で、全幅1730mmにより全車3ナンバーサイズだ。ホイールベースは2850mm。価格はS-X(2WD)の326万1500円から、S-Z(E-Four)の430万9800円まで(消費税込)。
対するセレナは、1991年デビューのロングセラーモデル。現行型は2022年登場の6代目で、2025年12月にマイナーチェンジが発表され、2026年2月中旬に発売された。最上級グレード「ルキシオン」とスポーティな「ハイウェイスターV」のフロントグリルを横基調から縦基調へ刷新。カスタムシリーズ「AUTECH LINE」も新設された。ボディカラーには新色「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」が追加されている。
パワートレインの中心はシリーズハイブリッド「e-POWER」。発電専用の1.4リッター直列3気筒エンジン(98PS)で発電し、フロントモーターが最高出力120kW(163PS)・最大トルク315N・mを発生。タイヤはモーターだけで駆動する。4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせたモデルでは、リヤに60kW・195N・mのモーターを追加。さらに、2リッターガソリンエンジン搭載車もラインナップされる。
インテリアでは、グレードにより12.3インチのGoogle搭載NissanConnect対応ナビゲーションシステムを設定。インテリジェントアラウンドビューモニターは3Dビューを採用し、15.6インチ後席専用モニターもオプションで用意される。運転支援システム「プロパイロット」は全車標準で、ルキシオンには高速道路でハンズオフ走行が可能な「プロパイロット2.0」を搭載。メモリー機能付き「プロパイロット パーキング」も設定されている。
ボディサイズはグレードによって異なり、標準系2WD車は全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mmで5ナンバーサイズ。ハイウェイスターVなどは全長4765mm×全幅1715mm、全高は1870〜1895mmと3ナンバーサイズになる。ホイールベースは2870mm。価格はガソリン車X(2WD)の278万5200円から、最上級のe-POWER LUXIONが499万8400円(消費税込)と、200万円台から選べるのも魅力だ。
両車ともに3列シートを備え、ファミリーユースに最適。ノアはワンタッチスイッチ付パワースライドドアを、セレナは足の動きで開閉できるハンズフリー機能や、リアゲート上部だけが開く「デュアルバックドア」を採用するなど、利便性にも工夫が凝らされている。
ハイブリッド専用でエアロ仕様に統一されたノアと、e-POWERとガソリン車の選択肢を残し、5ナンバー系と3ナンバー系を設定するセレナ。駆動方式の違いや車格の選択肢の広さは、購入検討者にとって大きな分岐点となるだろう。あなたはどちらのミニバンを選ぶ?
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