先代超えの壁は厚い…エルグランド、キューブ、ウィンダム、レジェンドが直面した苦難
名車の後継は難しい!? 先代超えに失敗した後継車たち
どんな名車でも、そのDNAを受け継ぐ後継モデルが先代を超えるのは至難の業だ。今回は、先代の輝きを継げず苦戦した悲劇の後継車を4台ピックアップする。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ●日産 エルグランド(2代目)
1997年に登場した初代エルグランドは、それまで実用一辺倒だったミニバンに「高級」という新たな価値を持ち込み大ヒット。この成功を受け、2002年に2代目が登場した。車名は単独の「エルグランド」に統一され、FRレイアウトやエンジンは先代から継承された。しかし、市場には強力なライバルが待っていた。最大の敵はトヨタ アルファード。2代目エルグランドとほぼ同時期にデビューしたアルファードは、エルグランドの3.5リッターに対し税制上有利な2.4リッターエンジンを搭載し、FFレイアウトで広い室内を実現。後発ならではの優位性を活かしてリードを奪った。エルグランドも2004年に2.5リッターエンジンモデルを追加するが、逆転はならず。2010年登場の3代目でFF化するも、アルファードの優勢は現在まで続いている。
●日産 キューブ(3代目)
1998年に初代が登場したトールワゴン、キューブ。2002年の2代目は左右非対称のリアや立方体を強調した攻めのデザインが大ブレーク。その正統後継として2008年に3代目が登場した。2代目のフォルムをベースに曲線を加え、顔つきも変更。海外展開も視野に入れた戦略だったが、海外では売り上げを伸ばせず、日本国内では軽トールワゴンの台頭に押された。3代目は2019年末まで生産されたが、後継モデルを残せず、キューブ22年の歴史に幕を閉じた。
●トヨタ ウィンダム(3代目)
バブル末期の1991年に登場した中型高級セダン、ウィンダム。FFレイアウトを採用し、海外ではレクサスESとして販売された。1996年の2代目も堅調だったが、2001年にフルモデルチェンジした3代目は、低めのシルエットから“普通のセダン”へと変貌。ボディも大型化したが、日本の道路事情に合わず、売り上げは急速に低下。2005年のレクサスブランド導入やセダン人気の失速も重なり、2006年に生産終了。カムリに統合される形で後継車は登場していない。
●ホンダ レジェンド(5代目)
2015年に登場した5代目レジェンド。先代4代目の販売終了から2年以上が経過しての投入だった。歴代で最も売れたのは1990年デビューの2代目で、1991年には年間約1万9000台を記録。2004年発売の4代目はSH-AWDを採用し好調だったが、末期には販売が低迷。5代目はハイブリッド専用モデルとし、先進技術を搭載したが、新車価格が約700万~1100万円と高額で、高級セダン人気の下降もあり販売は伸び悩んだ。レジェンドは2021年12月をもって歴史に幕を下ろした。
先代の成功が大きければ大きいほど、後継は難しい。今回取り上げた4台は、その厳しさを如実に物語っている。
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