同じ「尼崎駅」なのに歩いて30分!JRと阪神を結ぶバス路線の実力
同じ「尼崎駅」という名前を名乗りながら、実は地味に遠い位置にあるJR尼崎駅と阪神尼崎駅。JR神戸線(東海道本線)の主要駅であるJR尼崎駅と、阪神電車の尼崎駅。どちらも同じ地名を冠しているため、駅同士が隣り合わせのようなイメージを抱きがちだが、実際には徒歩で30〜40分、距離にして約3kmも離れている。タクシーを使ってもワンメーターでは収まらない、初見殺しの罠が潜む距離感だ。
では、この2駅を結ぶ公共交通機関はあるのか?鉄道路線は通っていないため、頼りになるのは路線バスだ。現地を管轄する阪神バスには、JR尼崎駅と阪神尼崎駅を結ぶ路線が2つ存在する。それが「11番」と「23番」だ。どちらも阪急神戸線の園田駅を始発・終点とし、東西に伸びる阪急線、JR線、阪神線を縦に結ぶルートを取っている。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 11番はJR尼崎駅の北口バスターミナルを経由し、23番は南口バスターミナルを経由する点が異なる。23番は全便のうち約半数がJR尼崎駅始発となっている。公式のバス停名は「JR尼崎[北]」「JR尼崎[南]」「阪神尼崎[北]」などで、乗り換え検索時にはこれらの正式名称を使うと正確な結果が得られる。
ダイヤを見てみると、11番は朝の通勤通学時間帯を除き、平日は大体20分おき、土日祝は30分おきの運行。一方の23番は平日15分おき、土日祝は20分おきと、比較的本数は多い。経路の違いから走行距離と所要時間にも差があり、11番は3.2kmを約17分、23番は2.4kmを約11分で結ぶ。運賃はどちらも250円だ(2026年7月現在)。
このバス路線、一見すると生活路線のように思える。しかし、阪神尼崎駅のすぐ近くには観光スポットの尼崎城が存在する。JR尼崎駅から徒歩で尼崎城へ向かうのは距離的に厳しいため、JR尼崎駅のコンコースや南口バスターミナルには、23番での移動を促す案内表示が貼られている。つまり、このバスは生活路線としてだけでなく、観光客の足としても機能するマルチユースな路線と言える。
約10分の短いバス旅ながら、JRと阪神という異なる鉄道網を結ぶ重要な役割を担う11番・23番。地味に遠い2つの尼崎駅を、堅実に支える公共交通の存在を、ぜひ覚えておいてほしい。
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