あえてのシンプル! トヨタ カローラスポーツ最廉価「G“X”」は68万円お得な逆転コスパ車
トヨタが2026年7月13日に発表・発売した「カローラスポーツ」の一部改良。60周年記念特別仕様車や新色の追加も話題だが、実はラインナップ中最も安いグレード「G“X”」がクルマ好きの間で静かな注目を集めている。
G“X”の価格は消費税込みで253万1600円。最上級グレード「G“Z”」の322万200円と比べると、実に68万8600円も安い。この価格差は決して小さくない。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro では、その差はどこから生まれるのか。外観でまず目につくのは、ヘッドランプ。G“Z”の「Bi-Beam LEDヘッドランプ」に対し、G“X”は「3灯式LEDヘッドランプ」を採用。フロントフォグランプも非装着だ。ホイールは15インチのスチール製で、樹脂製ホイールキャップと組み合わせたシンプル極まりない仕様。ボディカラーはモノトーン4色のみに絞られている。
インテリアはさらに潔い。シートはファブリック素材で内装色はブラック単色。ディスプレイオーディオは非装着、ステアリングとシフトノブはウレタン仕上げ。メーターはアナログ式で、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせる。ステアリングヒーターやフロントシートヒーターはそもそもオプション設定すらなく、買い足せない。
安全装備は「トヨタセーフティセンス」の主要機能を標準で備えるが、「ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト」や「バックガイドモニター」はオプションとなる。必要最低限に徹した装備構成だ。
しかし、この「削ぎ落とし」こそがG“X”の最大の魅力。華美な加飾や電子デバイスに頼らず、カローラスポーツの基本骨格を味わいたいというピュアなドライバーには理想的と言える。パワートレインは1.8リッターハイブリッド(HEV)の2WDのみ。カーボンニュートラルを見据えた現代の主力ユニットだ。
ボディサイズは全長4375mm×全幅1790mm×全高1460mm。2018年にオーリスの後継として登場して以来、扱いやすいサイズと走りの楽しさを追求してきたモデルだ。今回の一部改良では、モノトーンに「ダークブルーマイカ」「ニュートラルブラック」が追加され、ツートーンにも新たな組み合わせが加わっている。
G“X”は、余計なものをそぎ落としたからこそ、逆説的に「これで十分」という充足感を味わえる。上級グレードにはない、シンプルなドライビングの喜びがここにある。
「お金をかけずに本質を味わいたい」というクルマ好きに、最廉価グレードは確かな選択肢として存在している。
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