スズキが上半期販売でホンダを抜き日本車2位に躍進、トヨタは7年連続世界首位も減少
2026年上半期(1~6月)の国内乗用車大手8社の世界販売台数合計が、前年同期比2.3%減の1192万台に落ち込んだ。トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車など6社が前年実績を割り込み、明るい材料はスズキとダイハツ工業の2社だけという厳しい結果となった。
最大の要因は中国市場での販売不振だ。新興EVメーカーとの競争激化が日系各社を直撃。朝日新聞が「車大手6社、世界販売苦戦」と報じる通り、需要の落ち込みは部品メーカーにも波及し、事業縮小の動きが広がっているという。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro そんな中、際立った存在感を示したのがスズキだ。同社は10.3%増の179万9736台を記録し、1~6月期として初めてホンダ(6.5%減の166万7749台)を抜き、日本車メーカーとして2位に浮上した。日本経済新聞が「日本車世界販売スズキ2位」と大きく取り上げたのも納得の快進撃だ。
躍進の原動力はインド市場。減税策や低金利が需要を後押しし、スズキは旺盛な需要に対応するべく生産設備を増強。6月時点の生産能力は年265万台と、1年前から5万台増えた。さらに、2025年9月に発売した多目的スポーツ車(SUV)「ビクトリス」は100カ国・地域以上への輸出を計画中で、同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」の世界展開も始まっている。インドが単なる生産拠点から、グローバルな輸出ハブへと変貌しつつある。
一方、トヨタグループ(ダイハツ工業などを含む)は中東や中国の苦戦が響き、上半期は2.8%減の539万484台と2年ぶりの減少。それでも世界販売2位の独フォルクスワーゲン(412万6000台)を大きく上回り、7年連続で世界首位の座を守った。産経新聞や東京新聞が「トヨタ7年連続世界首位」と伝えたものの、読売夕刊に続く報道ながら、前年割れという現実に「ニュースとしてのインパクトはイマイチ」と評する向きもある。
日系自動車メーカーは中国市場の逆風と、インドなど新興国での成長機会という明暗が鮮明になった上半期。スズキの2位浮上は、日本車の勢力図を塗り替える歴史的な転換点と言えるだろう。
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