トヨタ、新型ミッドシップスポーツカーか?ヤリス顔のワイドボディが富士スピードウェイで目撃
7月下旬、富士スピードウェイにて、真っ黒なスポーツカーの走行がSNSで報告され、わずか1週間強で740万以上のインプレッションを集める大注目の話題となった。低く構えた2ドアクーペで、前後に大きなブリスターフェンダーを備え、リヤにはウイングを装着。ヘッドライトを含む顔つきは、誰がどう見ても「ヤリス」そのものだ。外装には小さな白いビスのような固定箇所も見られ、開発段階であることをうかがわせる。
このクルマが何者なのか、気になるポイントはいくつかある。まず、フロント部が短く、ボンネットに大きなダクトがあること。後輪のブリスターフェンダー部に空気取り入れ口のようなものが見え、後席部分は覆われている。これらから、水平対向エンジンを搭載するFRモデルではないことは確実で、次期「GR 86」の可能性は消えた。エンジンの搭載位置は、フロント横置きのFFか、後席部分に載せるミッドシップか。後輪の大きなダクトを考慮すると、ミッドシップの可能性が高い。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon もしミッドシップなら、2025年の東京オートサロンで公開された「GRヤリスMコンセプト」を彷彿させる。GRヤリスをベースにエンジンを後席に移動させたミッドシップ4WDマシンだ。その技術を流用し、2ドアクーペに仕立てたのが今回の車両と推測できる。そうなれば、トヨタが80年代から90年代に販売していた「MR2」の復活とも言える。新世代のMR2が4WDとなり、WRCへ参戦するストーリーも期待できる。
一方で、ミッドシップではない場合、別の可能性が浮上する。それが「セリカ」の復活だ。トヨタのスポーツカーの代名詞は今やGR86やGRスープラだが、元祖はセリカ。ラリーやレースでの活躍もセリカから始まり、スープラもセリカの派生モデルから生まれた。1960年代から2000年代にかけて、トヨタの身近なスポーツカーと言えばセリカがナンバー1だった。コンパクトなスポーツカーを新たに作るなら、セリカというビッグネームを再利用する可能性は大きい。MR2は2名乗車だが、セリカなら4人乗車で利便性が高く、販売面でもビジネスとして成立しやすい。
今年春には欧州で、ヤリス風の2ドアクーペで車高の高いオフロード仕様の開発車両も目撃されている。赤と白、黒のモザイクカラーリングで、WRCカーのプロトタイプと目されるものだ。今回の黒いクルマが市販モデルの開発車、欧州のクルマがWRCカーの開発車であれば、トヨタが新型スポーツカーをベースにWRCへ投入する可能性も見えてくる。
現時点では、駆動方式すら確定していない先行開発段階のように思える。あえて人目に付く場所を走らせ、市場の反応を探っている可能性もある。MR2かセリカか、あるいは全く別のモデルか。今後の情報に注目だ。
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