マツダRX-8に“完全オープン”の幻が存在! 観音開き+屋根なしの激レア1台を徹底解説
マツダ最後の純ガソリンロータリースポーツ「RX-8」に、公道を走れる“幻のオープンモデル”が存在するのをご存じだろうか。
マツダのオープンカーといえば「ロードスター」が真っ先に思い浮かぶが、ロータリーエンジンの系譜を受け継ぐ「RXシリーズ」にも、かつてオープン仕様が存在した。RX-7(FC3S型)にはロータリーエンジン生誕20周年記念としてカブリオレがラインナップされていたが、RX-8のオープン仕様はカタログモデルではない。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro その正体は、福祉車両や教習車を手掛ける「マツダE&T」が特別に製作したワンオフモデルだ。広島の本社とマツダR&Dセンター横浜に1台ずつ保管されており、先日「8の日」に合わせて開催されたRX-8関連イベントで、そのうちの1台が公開された。
製作に当たっては、初代ロードスターのチーフデザイナーを務め、後にマツダのデザイン本部長も歴任した福田成徳氏が顧問として参加。福田氏自らスケッチを描き、後席で人が立ったり座ったりできるレイアウトを考案して、全体のデザインを完成させたという。まさにロードスターとロータリー、マツダの2大アイコンが融合した由緒正しきモデルと言える。
ベースとなったRX-8は、2003年から2013年まで販売。最高出力250馬力、最大トルク22.0kgmを発生する1.3リッター自然吸気ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載し、観音開きの「フリースタイルドア」を採用した4人乗りスポーツカーとして独自の地位を確立していた。
オープン仕様はロードスターのような幌を持たず、完全に屋根なし。しかし正面から見るとノーマルのRX-8と見間違うほどの自然な仕上がりで、Bピラー部に取り付けられたロールバーや、リアドアとスピードスター風カバーをつなぐワンオフパーツなどのディテールは精巧だ。後席乗員の転倒防止用とみられるベルトも装備され、安全性にも配慮。車検も取得済みで、公道を問題なく走行できる。
純白のボディにブラック×レッドの内装を組み合わせた上品な仕立ては、特別な日のドライブにぴったり。筆者は「100周年特別記念車」のイメージが重なった。
このRX-8オープン仕様は、アテンザのオープン仕様とともに、広島東洋カープの優勝パレードや「マツダ オープンデイ2019」、有楽町駅前での交通安全パレードなどで実際に活躍した実績を持つ。
現在マツダはロータリースポーツを販売しておらず、ロータリーエンジンはMX-30 ロータリーEVの発電用としてのみ採用されている。それでもRX-VISIONやICONIC SPなど、ロータリーを思わせるコンセプトカーを次々と発表しており、開発は今も継続中だ。
もし次のロータリースポーツが登場するなら、こんな華やかなオープン仕様もラインナップされてほしい。そんな願いを込めたくなる、唯一無二のRX-8なのである。
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