ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ450」試乗記 オンロードで化けた水冷単気筒の真実
ロイヤルエンフィールドのアドベンチャーモデル「ヒマラヤ450」が、従来の空冷モデル「ヒマラヤ411」から大きく進化を遂げた。今回、バイク女子の高梨はづきさんが実際に試乗し、その印象を語ってくれた。
最大の変化はエンジンだ。新開発された452cc水冷単気筒「Sherpa 450」は、最高出力40PS、最大トルク40Nmを発生。空冷時代の411とは明らかに性格が異なり、街中での扱いやすさとワインディングでの余裕ある加速を両立している。アクセルを開けるたびに鼓動を感じさせる中低音のサウンドも、旅心をかき立てる。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ライディングポジションは自然と上体が起きる設計で、ハンドルまでの距離に窮屈さがない。視界が広く、肩の力を抜いて景色を楽しみながらどこまでも走りたくなる。スポーツバイクの前傾姿勢とは異なる、開放感あふれる走りが味わえる。
装備も充実。17Lの燃料タンクは給油を気にせず長距離を走れる容量を確保。トランスミッションは6速で、アシスト&スリッパークラッチを採用しクラッチ操作は軽い。女性でも長時間の運転で疲れにくい設計だ。SHOWA製サスペンションは路面の凹凸をしなやかに吸収し、高速クルージングでも安定感は抜群。ロングストロークサスペンションはオフロード走行にも対応する。
車重は約196kg。押し引きでは重量感を感じるが、ひとたび走り出せばその重さが安定感に変わる。標準シート高は825mmで、845mmへの変更や純正ローシート(805mm)も選択可能。身長158cmの高梨さんは、停車時にお尻を横にずらして片足を着くことで安定して車体を支えられたという。
サイドスタンドはあえて深く傾く角度に設定。砂利道や未舗装路でも車体をしっかり支えられるよう配慮されており、世界中の道を旅するためのこだわりが感じられる。また、スマートフォンと連携してナビを表示できるトリッパーダッシュを標準装備。知らない土地でのツーリングでも安心だ。
純正オプションも豊富で、ナックルガード、ラリーシート、パニアケースなど、自分の旅スタイルに合わせてカスタマイズできる。担当者は「日本では林道へ行く機会は意外と少ない」と話し、オンロードでの走りやすさを重視した開発背景を明かした。
従来のヒマラヤ411が持っていたどっしりとした安心感はそのままに、舗装路での走りは格段に洗練された。無骨なアドベンチャースタイルでありながら、都内のカフェにも自然に馴染む。一台で街乗りからロングツーリングまでこなせる懐の深さが、このバイク最大の魅力と言えるだろう。
なお、価格や発売日は現時点で未発表。今後の情報に注目だ。
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