追い越し車線を低速で走り続けるクルマ、あなたは大丈夫? プロが教える迷惑運転3選
運転中にヒヤッとする場面は、明らかな違反だけが原因ではない。本人は普通に走っているつもりでも、周囲から見れば流れを乱し、危険を招いていることがある。レース経験や海外での運転免許取得経験を持つ、文字通り「運転のプロ」が、日常の道路で見かける迷惑な運転と安全運転に必要な配慮を解説する。
運転免許証とは、クルマを運転するための「免罪符」ではない。交通社会の一員であることを示すものだ。身勝手な運転が事故や渋滞を引き起こす。交通量の多い都市部はもちろん、地方の道路でも、「これは本当に迷惑だ」と感じる場面に数多く遭遇する。本人に悪気はないのかもしれない。しかし、自分だけの都合で運転することで、周囲のドライバーに大きなストレスや危険を与えているケースは決して少なくない。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 交通事故というと、速度超過や飲酒運転のような重大違反ばかりが注目される。しかし実際には、周囲への配慮が欠けた運転が積み重なることで交通の流れは乱れ、不要なトラブルや事故が発生している。運転免許は「クルマを動かす資格」ではなく、「交通社会の一員になる資格」である。自分だけが良ければいいという発想ではなく、周囲に迷惑をかけないという視点を常に持つことが安全運転の第一歩だ。
最も多くの人が迷惑だと感じているのが、高速道路の追い越し車線を制限速度以下でも延々と走り続けるクルマだろう。本人は法定速度を守っているつもりなのかもしれない。あるいは「速度違反をしていないのだから問題ない」と考えているのかもしれない。しかし、その結果として後方に長い車列ができてしまえば、交通の流れを著しく妨げていることになる。
追い越し車線は、その名の通り「追い越すため」の車線である。追い越しが終われば速やかに走行車線へ戻ることが本来の使い方だ。ところが実際には、追い越し車線を自分専用の走行車線のように使ってしまうドライバーが少なくない。しかも、そのようなドライバーは速度が一定しないことが多い。少し加速したかと思えば急に速度が落ち、また加速する。その繰り返しによって後続車は車間距離を調整し続けることになり、大きなストレスを受ける。
現在では、後方からパッシングやクラクションで注意を促すこともトラブルの原因になりかねず、多くのドライバーはただ我慢して後ろにつくしかない。一台ならまだしも、それが十台、二十台と連なれば小さな渋滞が発生することも珍しくない。
高速道路だけではない。一般道の片側二車線道路でも右側車線を低速度のまま延々と走り続けるクルマを見かける。もちろん法律違反ではない。しかし、合法だから周囲へ配慮しなくていいということでもないはずだ。速度制限は、その道路で出してよい上限速度を示しているのであって、交通の流れを止める権利を与えているわけではない。もちろん速度超過を勧めているのではない。大切なのは自分の走り方が周囲の交通全体へどのような影響を与えているかを意識することだ。
海外では、交通の流れを重視した道路設計も多い。例えばオーストラリアでは長い直線では80km/h、カーブ手前では60km/hや40km/hへ旋回半径に応じ速度を細かく規定する区間があり、合理的な速度管理によってスムーズな流れを作っている。一方、日本では長い直線でもカーブでも一律50km/hという道路も少なくない。だからこそ、後方の交通へ目を配り、必要であれば譲るという意識が重要になる。交通社会は「譲り合い」で成り立っている。法律だけではなく、周囲への配慮もまた安全運転の一部なのだと捉えてほしい。
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