新型キックスG e-4ORCE試乗で判明!静粛性はヴェゼル超え、高速燃費も驚きの19.3km/L
日産のコンパクトSUV、キックスがフルモデルチェンジを果たした。最上級グレード「G e-4ORCE」に試乗する機会を得たので、高速道路を中心にその実力を確かめてみた。
搭載されるパワートレーンは1.4L直列3気筒エンジンと第三世代e-POWERの組み合わせ。フロントに315Nm、リアに140Nmを発生するモーターを備え、日産独自の電動四輪制御技術e-4ORCEによって四輪を駆動する。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon まず本線合流での加速をチェック。アクセルを踏み込むと、モーターならではのスムーズなトルクが立ち上がり、みるみる速度が上昇。あっという間に法定速度に到達する。高速域での加速力も申し分なく、パワートレーンからのノイズは驚くほど少ない。
乗り心地はCMF-Bプラットフォームとe-4ORCEの組み合わせによるものか、ドッシリとした安定感が印象的。コンパクトSUVにありがちなフワフワ感や接地感の薄さは一切ない。段差を越える際のショックのいなし方もソフトで上質。Gグレードには225/45R19のタイヤが装着されるが、下道でわずかに硬さを感じる程度。扁平率が低いにもかかわらず、基本の乗り味は上質で、アタリの柔らかさが損なわれていないのは意外だった。
特筆すべきは静粛性の高さだ。これまでのe-POWERではキーンという甲高い音が気になったものだが、新型ではそうしたノイズはほぼ皆無。ロードノイズや風切り音もコンパクトSUVクラスではトップ級に抑え込まれている。フロントガラスの高遮音化や吸遮音材の最適配置など、静粛性へのこだわりが確実に効果を発揮している。
一方、運転支援システムのプロパイロットは、今回フロントカメラや制御ユニットの性能が向上したとのことだが、実走行ではセレナやエクストレイルと明らかな違いを感じるには至らなかった。基本性能は十分ながら、白線内で少しふらつく挙動が見られたり、ステアリング保持判断が先代同様のトルク感応式である点は、もう一段の進化が欲しいところだ。
高速試乗の後、一般道も交えた最終的な燃費は19.3km/L。カタログ値(WLTCモード)が20.1km/L、高速モード19.4km/Lなので、実用燃費として十分に納得できる数値。シリーズ式ハイブリッドの弱点と言われ続けた高速燃費を、第三世代e-POWERがしっかり改善している証拠だ。
走りの質感、静粛性、燃費性能——新型キックスはクラストップ級の仕上がり。試乗すれば、きっと欲しくなるクルマの一臺だ。
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