奇跡の復活から現役バリバリまで! 昭和バスたちが今、熱い
古いバスの動態保存が今、注目を集めている。昭和から平成にかけて街の足として親しまれたバスたちが、動く状態でよみがえっているのだ。中でも特に話題を呼んだのが、2022年に奇跡の復活を遂げた旭川電気軌道の三菱ふそうMR430だ。丸っこい車体は前2軸・後1軸の3軸構造という超希少車で、縦目の丸ライトや斜めの側窓など個性満載。1968年に朝夕ラッシュ対策としてわずか3台導入され、1978年まで運行後、長い眠りについていた。それが同社創立100周年記念事業の一環で走行可能な状態に復元。現存唯一のMR430であり、イベント時には実際に走る姿を見ることができる。
同じく復活劇で盛り上がったのが、国際興業バスのいすゞBU04だ。1973~1980年に製造された大型路線バスで、動態保存されている3491号車は1980年製。赤羽営業所に配属後、1993年に廃車となり岩手県交通へ譲渡。2005年に廃車後はトミーテックが保存していたが、国際興業が再び譲り受け完全レストアし営業ナンバーを再取得した。かつて各地で見られたBU04も、今や営業用車両は皆無。バス会社自らが復活させた快挙だ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 一方、イベント用ではなく今も現役路線バスとして活躍するのが福島交通の三菱ふそうMS726(初代エアロバス)だ。1991年に貸切車として導入され、2010年に高速路線バスへ転用。廃車・除籍されることなく2025年にはリニューアル工事を実施。35年経過した今も空港リムジンバスとして乗客を運び続ける。同社には他にも初代エアロスターMP218が複数台現役で、古い車両を大切に使い続ける姿勢は称賛に値する。
海外にも目を向ければ、チェコのプラハでは交通局が積極的に旧型車を動態保存。春から秋の週末には市内観光路線として運行され、乗車には専用チケットが必要で1回150CZK(約1125円)、24時間券400CZK(約3000円)。約37分の乗り応えあるルートだ。ポーランド・ポズナニの100番路線も週末運行で、古いバスが中央駅から動物園まで約35分で結ぶ。運賃は1回7PLN(約301円)、24時間券12PLN(約516円)と良心的。どちらもトラム観光路線と共通券で乗り放題となる。
旧型車の動態保存はレストアだけでも大変で故障リスクもあるが、日本でもお金を払えばいつでも旧型バスに乗れる観光路線が誕生しないかと妄想してしまう。現役で旧型車を営業に使い続ける福島交通には頭が下がる思い。この先もぜひ頑張ってほしい。
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