ネット激安ホイール4本7.5万円の罠 偽物刻印で事故を起こす前に
愛車の足元を自分好みに変えるホイール交換は、カスタムの王道だ。しかし、そのパーツ選びを間違えると、思わぬ悲劇を招く。今回は、ベストカーWebの塩川編集長と後輩部員のエピソードを交えながら、ネットオークションに潜む「偽物ホイール」の恐怖と、安全なパーツを選ぶための3つの基準を紹介する。
ある日、後輩部員が塩川編集長に「いつもお世話になっているお礼です」と、ネットオークションで手に入れた有名ブランド風のアルミホイールをプレゼントした。価格はなんと4本で7万5000円という激安プライス。一見綺麗で、「JWL」や「VIA」といった安全基準を示す刻印も入っていた。しかし、長年パーツを見てきた塩川編集長の目はごまかせない。ピアスボルトの作りが安っぽく、細部のデザインも本物とは微妙に異なる。そう、それは悪質な偽物(コピー品)だったのだ。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 「刻印があるから安心」は大きな誤解だ。現在出回っている悪質な偽物ホイールの中には、何の検査も受けていないのに、勝手に「JWL」などの刻印だけを入れたものが多数存在する。問題はその強度。見た目だけそれっぽく作られた偽物ホイールは、強度が全く足りていない。もしそのまま履いて走行し、道路のキャッツアイ(段差)などに乗り上げて強い荷重がかかると、あっという間にホイールが割れてしまう危険性がある。車が壊れたり自分が怪我をするだけでなく、最悪の場合はコントロールを失い、歩行者を巻き込む大事故に繋がりかねない。
では、安全な本物のパーツを見極めるにはどうすればいいのか? 日本の自動車アフターパーツ業界には、NAPAC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)が定める厳格な基準がある。カスタマイズをする際は、以下の3つの認証マークを必ず覚えておこう。
1つ目は「JAWA」(ジャワ)。対象はアルミホイールで、厳しい衝撃試験などをクリアした本物のホイールには、必ずJAWAのホログラムステッカーが貼られている。箱や本体の刻印だけでなく、このステッカーの有無が最大の判断基準だ。
2つ目は「JASMA」(ジャスマ)。対象はマフラーで、音量や排ガス規制など厳しい基準をクリアし、車検に対応している証明になる。
3つ目は「ASEA」(アセア)。対象は車高調やタワーバーなどのカスタムパーツで、強度や耐久性の不安を払拭し、安全に走行・車検通過できる基準を満たしている証だ。
結局のところ、パーツ選びは「信頼できるショップ」で行うのが最も確実だ。激安品に飛びつく前に、自分の命と周りの安全を守るため、正しい知識を身につけてほしい。
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