617万円でも月販計画の8倍受注!新型プレリュードが示した「タイプRとは違う楽しさ」の正解
2025年9月に24年ぶりに復活したホンダの新型プレリュード。発売直後は「617万9800円(税込)も出すならシビック タイプRを買う」「MTがないのは残念」といった厳しい声も少なくなかった。だが、納車が始まりオーナーのもとへクルマが届き始めると、その評価は確実に変わりつつある。
Hondaによると、2025年9月5日の発売から約1カ月後の10月6日時点で累計受注は約2400台。月間販売計画300台の実に約8倍に達し、一部販売店では受注を停止するほどの人気ぶりだった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 新型プレリュードが搭載するのは2.0L e:HEV。エンジン単体で最高出力141PS(104kW)、駆動用モーターは184PS(135kW)を発揮する。330PSを誇るFL5シビック タイプRのような絶対的な速さを追求したモデルではない。しかし、実際に乗ったオーナーからは「思った以上に気持ちいい」「これはタイプRとは違う楽しさがある」といった声が続々と上がっている。
その中心にあるのが、新開発のHonda S+Shiftだ。モーター駆動力、エンジン回転、シフトフィール、擬似サウンドを統合制御し、ドライバーに「クルマと対話している感覚」をリアルにフィードバックする。発売前は「演出に過ぎないのでは?」と懐疑的な見方もあったが、実際に体験したオーナーからは高い評価を集め、ハイブリッドならではの新しいスポーツフィールとして認知され始めている。
また、アクセル操作に対するモーターならではの鋭いレスポンスや、滑らかな発進と力強い加速も満足度の高さにつながっている。パドル操作で減速度を7段階から選べる減速セレクター、タイプRと共通の足回りを活かした軽快なハンドリングなど、スペック表の数値には表れない「感性」の部分も支持を集める要因だ。
何より大きいのが、「毎日ストレスなく乗れるスポーツカー」という点。静粛性や乗り心地、実用燃費の良さも兼ね備え、普段の通勤から週末のロングドライブまで気負わずに付き合うことができる。低くシャープなフロントノーズからルーフへとなだらかにつながる流麗なプロポーションは、走るだけでなく、眺める時間も楽しませてくれる。
「タイプRじゃないけど楽しい」――新型プレリュードは、ハイブリッドスポーツという新たなジャンルで、スペシャリティクーペの魅力を再定義したと言えるだろう。
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