5.8万円節約できるが両側クローザーも消える スズキ ソリオ ハイブリッドMGの非電動スライドドア仕様
スズキのコンパクトトールワゴン、ソリオ。その最廉価グレード「ハイブリッドMG」には、なんと左側の電動スライドドアをわざわざ外せる受注生産仕様が存在する。
通常のハイブリッドMGは2WDが192万6100円、4WDが205万1500円。ところが「後席左側ワンアクションパワースライドドア非装着車」を選ぶと、5万8300円も安くなるのだ。2WDなら186万7800円、4WDでも199万3200円と、2WDなら190万円を切る価格設定になる。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ただし、ここで注意したいのが、単に電動開閉機能が省かれるだけではないという点だ。標準車の左側電動スライドドアには、スイッチによる自動解錠&自動開閉、予約ロック機能、挟み込み防止機構が備わる。さらに右側は手動だが、左右ともスライドドアクローザーが標準装備。半ドアの状態まで閉めれば、あとはモーターが自動で引き込んでくれる便利な装備だ。
非装着車では、この左側の電動機能だけでなく、なんと両側のスライドドアクローザーまでもが省かれる。つまり後席ドアは左右とも完全な手動式となり、最後まで人間の力でバタンと閉めなければならない。単純に「電動ドアいらないから外そう」と軽く考えると、クローザーまで消えてしまう点を見落としがちなので、要注意だ。
とはいえ、走りや安全面で手抜きは一切ない。1.2LマイルドハイブリッドにCVTの組み合わせ、燃費性能、全車速追従機能付きACC、車線維持支援機能、前後の低速時ブレーキサポート、フルオートエアコンといった装備は通常のハイブリッドMGとまったく同じ。あくまでドア周りの便利装備を削って価格を抑えた、潔い廉価仕様なのである。
では、この非装着車は一体誰に向いているのか。まず挙げられるのが、普段は1~2人乗りがメインで、後席ドアを開ける機会が少ないユーザーだ。通勤や仕事中心の使い方なら、電動スライドドアやクローザーがなくても困らない。また、営業車や社用車として複数台を揃えたい事業者にとっても、1台あたりの購入費を抑えられるのは大きな魅力となる。
一方、小さな子どもや高齢者を乗せる機会が多い家庭では、左側だけでも電動スライドドアがある恩恵は計り知れない。買い物袋や荷物で両手がふさがった場面でも、スイッチひとつで開閉できるのは便利だし、左右のクローザーがあれば半ドアの心配も減らせる。
標準車との価格差は5万8300円。これを「左側電動スライドドアと両側クローザーが付いてくる追加費用」と考えれば、むしろ割安に感じられる。一般家庭の使い方なら、標準仕様のハイブリッドMGが本命だろう。非装着車は「とにかく安く買いたい」という人には確かに刺さるが、用途がはっきりしている人だけにハマる、かなりマニアックな選択肢と言える。
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