BYDラッコが軽自動車の常識を打ち破った!しっとりしなやかな乗り味に驚愕
BYDの新型軽EV『ラッコ』が、7月28日の発売からわずか2週間で受注1000台を突破。これはBYDが日本に導入したモデルの中でも最速ペースだという。その仕上がりぶりを確かめるべく、さっそく試乗してきた。
エクステリアは、見た目からしてプレーンなスタイルが最大の特徴。一見するとダイハツ『タント』やホンダ『N-BOX』に似ているようにも思えるが、あえて細かいディテールや加飾に凝らず、それでいてしっかりと存在感を主張する潔いデザインだ。ルーフの洗車もやりやすそうで、実用性も考慮されている。全高は1800mmちょうどで、N-BOXの1790mm(FF)とほぼ同じ。ホイールベースは2520mmで、奇しくもN-BOXと同一だ。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー インテリアは、初めて乗っても安心感がある。インパネは専用設計で、内部構造に制約されず各機能がスマートに配置。シンプルなグラフィックのメーターは見やすく、握りやすいシフトレバーも備わる。物理ボタンの操作感も良好で、質感へのこだわりが感じられる。シートの高密度な着座感は軽のレベルを超え、BYDの上級モデルと同じ基準で仕上げられているのではと思えるほど。グレード「300」以上にはステアリングヒーターとシートヒーター、「300 Premium」には運転席パワーシートやアラウンドビューが標準装備される。特に、足をかざすだけでスライドドアが開く機能は、年配のユーザーにとって大助かりだろう。後席はN-BOX方式のチップアップとダイブダウンが可能で、機能はしっかり抑えられている。
そして驚かされたのが乗り味だ。試乗会場近くの富士スピードウェイ周辺の一般道をひと走りしただけだが、既存の軽自動車のレベルを超えたしっとりとしなやかな乗り味には目を見張るものがある。中国製タイヤ「SAILON Turismo Comfort CS21」(165/65R15)のノイズの抑え込みやしっかりした接地感、手応えのあるステアリング操舵感も良好。足回りのポテンシャルと剛性感タップリのボディのコンビネーション、スーパーハイトワゴンでありながらバッテリーの重さを活かしたフラットな乗り心地、低重心感が印象的だ。
動力性能は強烈な加速をひけらかすタイプではないが、BEVらしいスムーズな特性で、乗り味に合っている。300 Premiumの一充電走行距離はカタログ値で320km。日常使いでの実用性は、改めて借り出して確かめたいところだ。
5つ星評価:パッケージング、インテリア/居住性、パワーソース、フットワーク、オススメ度すべて★★★★★。BYDのラッコは、軽自動車の新たな基準を打ち立てた一台と言えるだろう。
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