日産キックス最上級「G e-4ORCE」の真価 約125万円の差に込められた豪華装備の全貌
2026年6月18日に発売されたばかりの日産「新型キックス」。コンパクトSUVでありながら、そのラインナップはエントリーの「X シンプルパッケージ」から最上級の「G e-4ORCE」まで全4グレード、価格差は実に約125万円にものぼる。
最廉価グレードが299万9700円(2WD)なのに対し、最上級は424万8200円(e-4ORCE)。この差額に果たしてどれだけの価値があるのか、細かく見ていこう。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon まず外観で一目瞭然なのがタイヤとホイールだ。X シンプルパッケージが215/60R17サイズのタイヤと17インチアルミホイールを履くのに対し、G e-4ORCEには225/45R19の大径タイヤと19インチアルミホイールが標準装備される。タイヤ幅が広がり扁平率が下がることで、同じボディでも足元の踏ん張り感と精悍さが段違い。見た目の印象を大きく左右するポイントだ。
ボディカラーの選択肢にも顕著な差が現れている。X シンプルパッケージは「ダークメタルグレー」のたった1色のみという割り切った設定。対してG e-4ORCEは専用色を含む2トーンと単色を合わせた全8色から選べる。自分の好みに合わせてクルマの表情を決められる自由は、所有する喜びに直結する。
室内に乗り込めば、その差はさらに明確だ。シート表皮はX シンプルパッケージが織物とトリコットの組み合わせなのに対し、G e-4ORCEは合成皮革を採用。質感と耐久性が向上し、長距離ドライブでの疲労軽減にも貢献する。さらに運転席には電動パワーシートが標準装備され、細かなポジション調整が指先ひとつで行える。
開放感という点で特筆すべきは「パノラミックガラスルーフ」だ。G e-4ORCEに標準で備わるこの大開口ルーフは、室内の明るさと開放感を劇的に高める。コンパクトSUVのサイズ感を忘れさせる広々とした空間は、同乗者も含めた乗車体験の質を一段引き上げてくれる。
インフォテインメント系も充実している。X シンプルパッケージがオーディオレス仕様なのに対し、G e-4ORCEにはGoogle搭載の「NissanConnectインフォテインメントシステム」と12.3インチデュアルディスプレイが標準装備。ワイヤレス充電器も備わり、スマートフォンとの連携も快適だ。
安全装備にも差がある。全車に360度セーフティアシストとプロパイロットが標準装備されるが、G e-4ORCEにはさらに「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」「BSW(後側方車両検知警報)」「RCTA(後退時車両検知警報)」が追加される。X シンプルパッケージにはこれらの機能はない。特に車線変更時に後方接近車両を検知し制御介入するBSIは、高速道路での安心感を大きく高める頼もしい装備だ。
そして何より、G e-4ORCEの心臓部とも言えるのが「e-4ORCE」だ。これはキックスとして初採用となる電動駆動4輪制御技術。前後モーターの回生ブレーキを緻密に制御することで、減速時の車体の揺れを抑え、2WD車では味わえない滑らかな乗り心地を実現する。雪道など滑りやすい路面向けのSNOWモードも設定され、四季を通じた安心感はエントリーの2WD車とは別次元だ。
もちろんトレードオフもある。カタログ燃費(WLTCモード)はX シンプルパッケージの25.7km/Lに対し、G e-4ORCEは20.1km/Lと低下する。荷室容量も、床下の4WD構造の影響で340リットルと、2WD車の476リットルより狭くなる。この点は購入前にしっかり把握しておきたい。
しかし、装備・走り・選択の自由度のすべてを追求するならば、G e-4ORCEは新型キックスの真の実力を余すところなく味わえる、まさに「ちいさな高級車」と呼ぶにふさわしい一台だ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 
今、あなたにオススメ