炎天下の車内は70度超え! モバイルバッテリー放置で発火リスク
夏のクルマ事情で見落としがちなのが、車内に置きっぱなしにしたアイテムの危険性だ。JAF(日本自動車連盟)や消費者庁、NITE(製品評価技術基盤機構)が警鐘を鳴らす、高温環境下での製品事故の実態を改めて確認しておきたい。
まず知っておくべきは、炎天下の車内がどれほど過酷な環境になるかという点だ。JAFが外気温35度の晴天時にミニバン5台を使って行った実験では、窓を閉め切ってエンジンを停止した黒色車両の車内温度が、わずか30分で約45度に達した。さらにNITEの引用によれば、直射日光が当たるダッシュボード表面は70度を超えることもあるという。
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NITEもまた、高温の車内にモバイルバッテリーを放置しないよう強く注意を促す。紹介された事故例では、車内に置かれたモバイルバッテリー付近から出火し、周辺を焼損。約8年の長期使用による電池の劣化に加え、高温環境が重なって電池セルが異常発熱した可能性が考えられるという。NITEは高温環境に放置したモバイルバッテリーが発火する再現映像も公開しており、リチウムイオン電池が外部からの熱に弱いことを痛感させる内容だ。
リチウムイオン電池以外にも、ライターやスプレー缶といった可燃性の高い物はもちろん、クレヨンや消せるボールペンといった日用品も高温の影響を受ける。JAFの実験では、ダッシュボードに置いたクレヨンが約1時間で溶け始め、約1時間20分で全色が流れ出した。消せるボールペンのメモは約2時間で文字が消えた。スマートフォンも高温警告を表示して機能停止に陥る。
「短時間だから大丈夫」という油断は禁物だ。消費者庁の堀井奈津子長官は2026年7月2日の記者会見で、炎天下の車内など高温になる環境には「短時間であっても製品を放置しない」重要性を強調。危険はダッシュボード上だけではなく、座席やトランク内も同様だという。NITEによれば、この種の事故は真夏以外の天気の良い暑い日にも発生している。
クルマから離れる際は、人やペットの有無を確認するのはもちろん、モバイルバッテリーやスマートフォン、ライター、スプレー缶など、高温に弱い物や可燃性の物を車内に残していないか、もう一度チェックする習慣を身につけたい。
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