北海道・関東で4200台以上を検査!6月の不正改造車一斉摘発、どんな改造がやられた?
毎年6月は「不正改造車を排除する運動」の強化月間。国土交通省と自動車関係33団体で構成する不正改造防止推進協議会が中心となり、全国で街頭検査や啓発活動が実施されている。今年もその結果が各地の運輸局から公表されたが、摘発された不正改造の中身を詳しく見ていこう。
まず北海道運輸局は、2026年6月中に北海道警察や自動車技術総合機構と連携し、合計12回の街頭検査(うち夜間は2回)を実施。2027台の車両をチェックした結果、保安基準に適合しない19台に整備命令を発令。確認された不正改造は44件に上り、内訳は「近接排気騒音の基準値超過」が8件、「地上高不足」が8件、「消音器(マフラー)取り外し」が6件、「灯火器取り外し」が5件などとなっている。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー マフラーの切断や取り外しは騒音を増大させ、周囲に迷惑をかけることから当然禁止行為。また地上高不足、いわゆる過度な「シャコタン」は、車体やエンジン下部が路面と接触しやすくなり、車両の安全性を損なうだけでなく、道路そのものを傷つける恐れもある。整備命令を受けた車両には「整備命令標章」が貼付され、使用者は15日以内に整備を完了し、運輸支局などで確認を受けなければならない。命令に従わない場合、一定期間の使用停止や50万円以下の罰金が科される可能性もある。
特筆すべきは、北海道運輸局が公表した不正改造車の情報窓口への通報件数が105件で過去最多を記録したこと。市民の不正改造車に対する関心と反感が、確実に高まっている証拠と言える。
一方、関東運輸局も6月中に12回の街頭検査(うち深夜・休日は1回)を実施。2189台を検査し、32台に整備命令を発令した。摘発された不正改造は「点滅灯火や灯火の色が不適切」が30件、「騒音基準を満たさないマフラー」が11件、「車体外にはみ出すタイヤ」が10件など。
灯火類は法令で色や点灯方法が厳格に定められている。ブレーキランプは赤色、方向指示器はオレンジ色、ナンバープレート灯は白色といった基本ルールを無視した改造はもちろんアウト。タイヤやホイールが車体からはみ出す改造も、歩行者の衣服や鞄を巻き込む危険があるため禁止されている。
さらに2026年8月1日には、広島運輸支局が広島県警などと合同で、道の駅・スパ羅漢において深夜街頭検査を実施。騒音や地上高不足などの不正改造を行った6台に対して整備命令を出している。近年は道の駅やパーキングエリアに不正改造車が集結し、騒音で周辺住民に迷惑をかける事案が後を絶たない。
クルマやバイクのカスタマイズは自己表現の楽しい部分だが、法令を遵守し、保安基準に適合したパーツを使い、周囲に迷惑をかけない範囲で楽しむのが大前提。今回の結果を見れば、取り締まりの目は確実に厳しくなっている。愛車をカスタムするなら、まずは基準をしっかり確認してからにしよう。
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