フェラーリ初BEV「ルーチェ」賛否!伝統派vs富裕層向け新解釈
フェラーリが初のBEV(バッテリー電気自動車)として発表した「ルーチェ」が、自動車ファンの間で大きな議論を呼んでいる。全長5026mm×全幅1999mm×全高1544mmの5シーターで、各タイヤに1基ずつ、合計4モーターを搭載。システム出力は772kW(1050ps)と圧倒的だ。価格は55万ユーロ(約1億1700万円)からと、まさに超富裕層向けの一台。
最も話題を集めているのは、そのデザインだ。元Appleのジョナサン・アイブ氏とマーク・ニューソン氏が主宰するデザイン集団「LoveFrom」が手掛けたルーチェは、マウスのようなフォルムで、フロントはヤマハOX99-11を彷彿とさせるという意見がある一方、サイドからのシルエットは日産リーフに似ているとSNSなどで話題になった。これまでのフェラーリの系譜に当てはまらないその姿に、賛否両論が巻き起こっている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 発表直後には株価が大暴落する事態に。フェラーリの財政を立て直したモンテゼーモロ元会長は「跳ね馬のロゴを外せ」と発言し、否定派は「伝統を汚す恐れがある」と声を揃える。一方で、若干ながら賛成派も存在する。
本誌の西川淳は、「F1や既存スーパーカーのステータスを好まない超富裕層のための、まったく新しいフェラーリだ」と評価。アルファードやクラウンスポーツがかっこいいとされる時代に、ルーチェがかっこよくないという理由は理解できないと述べる。さらに、マラネッロは12気筒や8気筒エンジンを残しており、BEVに命運を託したわけではないと指摘。「地球もまだまだいいけれど、月も楽しそうだよね」という姿勢だと語る。
対する国沢光宏は、「世界中のクルマ好きの多数派からすれば『どうしちゃったの?』だと思う。酷いにもほどがある」とバッサリ。デザインを手掛けたLoveFromがテスラをリスペクトしていると聞き、テスラがピュアな自動車好きの話題にならないのと同様、ルーチェもユーザー層が限られるだろうと予想する。初期ロットは完売したとの情報があるものの、自身はまったく興味がないと語った。
リアコンビネーションランプは通常時ブラックアウトし、点灯時に丸4灯が浮かび上がるなど、柔らかく優しいラインが特徴。精悍さは皆無で、従来のフェラーリファンには受け入れがたい部分もあるだろう。しかし、1億円超えのクルマが買えない層には関係ない話かもしれない。ルーチェは、フェラーリの新たな挑戦として、自動車史に一石を投じる存在となりそうだ。
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