ランクル超え? 新型ハイラックス9代目 2.8Lディーゼル&強化シャシーの実力
ランドクルーザーFJの話題で持ちきりの昨今、ひっそりとフルモデルチェンジを果たした一台がある。そう、トヨタ「ハイラックス」だ。1979年に初の4WDモデルが追加されて以来、ピックアップトラックの雄として君臨してきたハイラックスが、9代目にして劇的な進化を遂げた。
その進化のポイントは三つ。まず、大幅に強化されたシャシーフレーム。次に、排気量が2.4Lから2.8Lにアップされたクリーンディーゼルエンジン。そして、ランドクルーザー系と同じ先進のオフロードデバイス群だ。先代型が150ps/40.8kgmだったのに対し、新型は204ps/51.0kgmへとトルクも大幅向上。数字だけでもそのポテンシャルがうかがえる。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 「ランクルの聖地」として知られるさなげアドベンチャーフィールド(SAF)で、その実力を徹底試乗した。まず驚かされたのは、ボディ&シャシーのスタビリティだ。先代型は荒れた路面でガタガタとキシミ音を発生させていたが、新型ではそれが皆無。足まわりはしっかり感がありながらしなやかで、荒れた路面にもよく追従し、グリップをなかなか失わない。これならオンロードでの乗り心地も相当向上しているはずだ。
2.8Lディーゼルターボはまさにトルクの塊。交互に穴の掘られた約20度の急登坂も、サスペンションをゆっさゆっさと伸縮させながら、いとも簡単に登り切ってしまう。まるでランドクルーザーに匹敵する頼もしさだ。
続いてロックやモーグルのセクションへ。ここで光ったのが、前後の対地アングルのよさ。長いホイールベースゆえに腹を擦りやすいのは致し方ないが、「マルチテレインセレクト」という電子デバイスのおかげで、想像以上の走破性を見せつけてくれた。ホイールベースの長さから悪路走破性はランドクルーザーには及ばないものの、その差は確実に縮まっている。
パノラミックビューモニターを駆使すれば、狭いオフロードコースでも周辺の状況を正確に把握できる。後席の広さも先代比で向上し、乗り心地も格段に良くなった。
新型ハイラックスは、オフロードはもちろん、オンロードでの走行性向上も予感させる一台。ランドクルーザーFJと同じくらい、いや、それ以上に注目されるべき存在かもしれない。
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