ランクル300の全貌を徹底解剖! 兄弟の長男たる所以とは
「どこへでも行き、生きて帰ってこられる車」。そんな言葉が似合うトヨタ ランドクルーザー300。2021年8月2日に発売されてからも、その存在感は衰えるどころか、ますます増している。今回は、ランクル兄弟の長男たるランドクルーザー300の全貌を、細部までじっくりと見ていこう。
まずは外装から。現行型は、上位グレードのZXが20インチホイールを履き、フロントフェイスの厚みを増すことで、より押し出し感の強いスタイルに仕上げられている。リアバンパーにはメッキ加飾が施され、無骨さの中に確かな高級感が漂う。一方、GRスポーツはグリル周りをハニカム形状とし、従来のランクルにはなかったスポーティな印象をプラス。リアのネームプレートやホイールアーチモールをブラック塗装にすることで、統一感のある引き締まったルックスに仕上げている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon VXは18インチのスーパークロームメタリック塗装ホイールを装着し、精悍な印象。AXはシンプルながらも素の良さを活かしたデザインだ。ベースグレードのGXは加飾を抑えている分、自分好みにカスタマイズしたいユーザーにはうってつけ。ZXとGRスポーツに標準装備されるプロジェクター式LEDヘッドライトは、クリアランスランプやデイタイムランニングランプ、シーケンシャルターンランプと組み合わされ、力強さと先進性を両立。LEDコーナリングランプとフォグランプはZXとVXに装備され、フォグランプはGX以外の全グレードに標準装備される。リアコンビネーションランプは夜間の視認性も高く、機能美あふれるデザインだ。
続いて内装をチェック。インパネ周りは水平基調のデザインで、悪路での傾斜確認がしやすく、物理スイッチを多用することでオフロードでの操作性を高めている。ZXには本革と木目調のコンビネーションステアリングを採用。ZXとGRスポーツのシートは本革仕様で、上質な室内空間を演出。ニュートラルベージュの内装は注文時に選択が必要だが、ブラックの内装は汚れが目立ちにくいため、アクティブに使いたいユーザーに適している。
GRスポーツはレッドとブラックの組み合わせで、ZXとは一線を画すスポーティなムード。ヘッドレストにはGRロゴが施され、所有満足度を高めてくれる。ダークレッドの部分は肘置きやヘッドレストにも配され、落ち着いた色合いで全体を引き締めている。ディスプレイオーディオは、12.3インチの大型タイプがGXを除く全グレードにメーカーオプションで用意され、8インチは全車標準装備。直感的な操作が可能だ。
荷室は2列目と3列目をともに倒すことができ、広大なスペースを確保。メーターはZX、GRスポーツ、VXに12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイが標準装備され、その他のグレードは7インチとなる。走行・駆動系統合ダイヤルは一か所にまとめられ、スムーズなモード切り替えが可能だ。クールボックスはメーカーオプションで、真夏のドライブに重宝する装備だ。
走行性能の根幹を支えるプラットフォームは、TNGAに基づくラダーフレーム。板厚と材質の異なるパーツをレーザー溶接することで、大幅な軽量化を実現した。サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアにトレーリングリンク車軸式を採用。オフロードで必要なストローク量を確保しつつ、オンロードでの直進安定性も両立している。アブソーバーの配置も最適化され、舗装路での安定性も担保。ボンネット、フェンダー、ルーフ、全ドアパネルにアルミニウムを使うことで、軽量化と衝突安全性能を高次元で両立している。
さらに、GRスポーツにはE-KDSS(電子制御式ダイナミックサスペンションシステム)が標準装備。前後のスタビライザーを独立して電子制御することで、市街地と悪路の両シーンでの走行性能を高い次元でバランスさせている。
ランクル300は、兄弟車の長男として、タフさと快適性、そして先進性を余すところなく注ぎ込んだ1台。街乗りでは気づきにくいアンダーボディの構造まで、その本気度を感じていただけただろうか。
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