トヨタ「プリウスα」7人乗りワゴンの衝撃 低燃費&低重心で走りも快適
ハイブリッドカーの代名詞、トヨタ「プリウス」。その歴史の中には、3列シートを備えた「7人乗り仕様」が存在したことをご存じだろうか。それが2011年にデビューした「プリウスα(プリウス・アルファ)」だ。ミニバンの多人数乗車性能とステーションワゴンの使い勝手、そしてハイブリッドならではの低燃費を1台に凝縮した、まさに万能モデルとして今なお高い評価を受けている。
プリウスαのベースは、世界的に大ヒットした3代目「30系プリウス」。トヨタはこのプラットフォームを改良し、ホイールベースを延長。車体後部を高く伸びやかに拡大した。ボディサイズは全長4615mm×全幅1775mm×全高1575mmと、日常の取り回しに優れた扱いやすさを確保。スタイリッシュなワゴンボディの中には、2列シート・5人乗り仕様に加え、実用的な3列シートの7人乗り仕様が用意された。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 7人乗り仕様で特に注目すべきは、ハイブリッド用駆動バッテリーの配置だ。通常、ハイブリッドカーでは荷室下などに大きなバッテリーを置くが、プリウスαは「3列目に人がしっかり乗れ、荷室も犠牲にしない」という課題をクリアするため、当時としては先進的な小型リチウムイオンバッテリーを採用。なんと、そのバッテリーを前席のセンターコンソール下部に収めたのだ。この画期的なパッケージングにより、床下を圧迫せずリアの足元空間を確保し、3列目シートを備えたハイブリッドカーとして高い完成度を実現した。5人乗り仕様では、コストバランスを考慮して荷室後方にニッケル水素バッテリーを配置するという、賢い作り分けも施されている。
シートアレンジの多彩さと荷室の広さも魅力だ。2列目と3列目を折りたためば、広大でフラットなスペースが出現。長尺のレジャー用品はもちろん、マットを敷けば快適に寝転がれるため、車中泊やアウトドアキャンプの相棒としても活躍する。日常の買い物や子どもの送迎から、週末のアクティブな遠出まで、ドライバーの環境に合わせて何役もこなす柔軟さを持っていた。
パワートレインには、1.8リッター直列4気筒エンジンに電気モーターとバッテリーを組み合わせたトヨタ自慢のハイブリッドシステム「THS II」を採用。大人数や重い荷物を積んでも、モーターによるスムーズな加速サポートでストレスフリーなドライブを実現する。燃費性能は当時のミニバン類とは比較にならない高水準で、ガソリン代を気にせず旅に出たくなる快適な走りを届けてくれた。
その後、SUVブームや新世代モデルの登場により、生産開始から約10年、2021年に惜しまれつつ生産を終了したプリウスα。ステーションワゴンとミニバンの良いところを軽やかに融合し、圧倒的な低燃費で走り切る唯一無二のモデルは、今もなお多くのユーザーを魅了し続けている。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 
今、あなたにオススメ