伝説のライダー5人が若手と激闘!筑波で実現したSDGマスターズ50の衝撃
2026年6月21日、茨城県の筑波サーキットで開催された「2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 筑波大会」。併催されたMFJカップJP-SPORT選手権第3戦で、思わず息を呑むような企画が実現した。その名も「SDGマスターズ50」。50代のレジェンドライダー5人が、若手と同じグリッドで真剣勝負を繰り広げたのだ。
JP-SPORTは、ホンダ「CBR250RR」、ヤマハ「YZF-R3」、カワサキ「Ninja ZX-25R」といった250ccクラスの市販スポーツモデルをベースに競われるカテゴリー。全日本ロードレース選手権の上位クラスを目指す若手ライダーの登竜門として、熱い戦いが繰り広げられている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 今回参戦したのは、「ミスター・カワサキ」の異名を持つ柳川明選手(54歳)、スーパーバイク世界選手権で通算43勝を挙げた芳賀紀行選手(51歳)、現在はSDG DUCATI Team KAGAYAMAの監督として若手を育成する加賀山就臣選手(52歳)、1990年代にSRSスガヤを支えた菊池健一郎選手(58歳)、そして筑波を舞台に活躍した小林正義選手(56歳)。いずれも日本が世界に誇る錚々たる顔ぶれだ。
この企画の狙いは、単なる懐かしさに留まらない。若手ライダーを支援し、JP-SPORTクラス全体の注目度を高めること。実際、決勝で上位に入った22歳以下のライダー3人には特別賞金が贈られる仕組みも用意された。
予選は雨上がりのウエットコンディション。芳賀選手が1分6秒821のタイムでポールポジションを獲得。加賀山選手も1分7秒385で3番手に付ける。50代のレジェンド2人が、若手を相手に堂々の存在感を示した。
午後の決勝はドライコンディション。芳賀選手がホールショットを奪うと、栗原文太郎選手、市原一優選手を含めた激しいトップ争いが展開される。芳賀選手は5周目の最終コーナーでトップに立つなど、29年ぶりの筑波サーキットとは思えない走りを披露。しかし終盤、若手の市原選手が残り2周で芳賀選手をかわし、そのまま優勝を飾った。
決勝結果は市原選手が優勝、芳賀選手が2位、栗原選手が3位。加賀山選手は7位、柳川選手は20位。若手とレジェンドが激しく競り合う、見事なレースとなった。
現地で撮影を担当したPOP近藤は、芳賀選手の走りに特に注目。「まさか生でその走りを撮ることができるとは思っていなかった。ブレーキからのアプローチがとにかく上手く、ラインの取り方がコンパクト。競り合いになってもタイムが落ちず、無理がない」と語る。他のカメラマンも「もっとペースを上げられるだろう」とその余裕を感じ取っていた。
加賀山選手はレース運びや走り方を若手に教えるような印象で、柳川選手、菊池選手、小林選手はレースそのものを楽しんでいるように見えたという。
さらに、レース後には加賀山選手らが受け取った賞金をオフィシャルスタッフに手渡す場面も。安全なレース運営を支える裏方への感謝の気持ちが感じられた。
そして何より、表彰式で発表された「SDGマスターズ50」の継続と、次回以降に登場してほしいライダーのファンリクエスト受付に、会場は大きな盛り上がりを見せた。
第1回目の開催を終えたばかりだが、早くも次回が待ち遠しい。どんなレジェンドがグリッドに戻ってくるのか。筑波サーキットから、新たなレース文化が始まろうとしている。
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