サブウーファーの音を前方から聴かせる秘策!低音チューニングの奥義
クルマのドアに付くスピーカーでは、口径の制限から音源に含まれる最低音域を余裕を持って鳴らし切るのが難しい。そこで活躍するのが低音専用の「サブウーファー」だ。この連載では、その実践的な活用法を掘り下げている。
サブウーファーを自然に聴かせるには、フロントスピーカーから出る音と一体化させ、低音も前方から聞こえてくるようにセッティングするのが理想だ。今回は、その調整でよくある壁を乗り越える方法を紹介する。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro まず、基本の手順をおさらいしよう。最初にフロントスピーカーとサブウーファーの再生範囲を決め、次に再生範囲外の音の減衰率(スロープ)を仮設定する。その後、位相の正・逆を切り替えて、音波のタイミングが合う方を選ぶ。この段階で高音から低音までがスムーズにつながることもある。
しかし、正・逆を切り替えても音に変化が感じられず、サウンドが一体化しないケースがある。位相とは音波のタイミングのこと。複数のスピーカーから同じ音が出ているとき、その波の上下動がシンクロしないと、音は一つにまとまらない。位相スイッチを切り替えると、サブウーファー側の音波が180度反転する。フロントとサブのタイミングが180度ズレていれば、どちらかでピタリと合うはずだ。
問題は、ズレが90度など“どっちつかず”の状態だ。この場合、スイッチを変えても状況は変わらない。そこで有効なのが「スロープの切り替え」だ。スロープを1段階進めるか戻すと、音波のタイミングが90度前後する。90度のズレなら、これで180度または0度に変わるため、位相スイッチでピタリと合わせられる。
それでも上手くいかない時は、サブウーファーの設置位置を変えてみよう。物理的な配置を動かすことで音波のタイミングが合うこともあり、可能なら試す価値がある。
低音を制する者はカーオーディオを制す。このテクニックを駆使して、前方から迫る一体感のあるサウンドを手に入れてほしい。次回からは注目のサブウーファーモデルを紹介していく。乞うご期待。
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