子供の命を守る! メルセデスベンツeアクトロス600が「交通安全教室」の主役に
商用車の安全は単にクルマ側の装備だけでは完結しない。ドライバーはもちろん、歩行者や自転車、そして特に子供たちが大型車の特性を正しく理解することも、事故を減らす上で極めて重要な要素だ。そうした認識のもと、メルセデス・ベンツ・トラックスとダイムラー・バスは、ドイツの非営利団体「ブリッキe.V.」が主導する「ドイチュラント・ブリクト」イニシアチブを支援。実際の車両を使った実践的な安全教育を展開している。
その教育現場の主役となっているのが、ダイムラーが長年安全技術のデモ車両として活用してきた「セーフティ・トラック」と「セーフティ・コーチ」だ。見た目にも分かりやすい専用ラッピングが施されたこれらの車両は、近年の電動化の流れを反映し、なんと最新型のバッテリーEV(BEV)に進化。ベース車両は長距離輸送も可能な「eアクトロス600」である。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon BEVトラックはディーゼル車とは異なり、走行音が静かで、かつ強力なトルクによる加速特性を持つ。これは一般の道路利用者にとって新たな注意点だ。さらに高電圧系に特有の危険もあり、救助隊も事故や災害時に対応を迫られる。こうした最新技術の特性を、子供たちに伝えることの意義は大きい。プログラムでは学校の校庭に大型トレーラを持ち込み、運転席からの視界や死角、カーブを曲がる際の挙動などを、年齢に合わせた形で学べるという。
一方、ダイムラー・トラックグループはハード面でも安全を追求する。2026年9月に開催される世界最大の商用車ショー「IAAトランスポーテーション2026」では、交差点で機能する新たな安全支援システムを2つ発表する予定だ。同社CEOでダイムラーの取締役を務めるアヒム・プッヒャート氏は「教育と意識の向上、相互理解が不可欠だが、同時にトラックの安全性を高めるための取組も継続的に行なっている」と語る。
これらの新システムは、衝突回避・衝突被害軽減のために危険な状況で介入するよう設計されており、開発には社内の事故調査チームによる実際の事故の詳細な分析が活かされている。同社は将来の規制要件に先駆けて新技術を量産化し、事故率をさらに低減する目標を掲げる。
「セーフティ・トラック」と「セーフティ・コーチ」という生きた教材と、進化する安全システム。この両輪があってこそ、大型商用車が関わる事故の削減は現実味を帯びてくる。特に運動能力や認知機能が未発達な子供たちを守るため、ダイムラーの取り組みは今後も注目を集めそうだ。
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