JVCケンウッドが切り札投入、純正ドラレコ向けサイバーセキュリティSoCを共同開発
クルマの安全装備としてすっかり定着したドライブレコーダーだが、ネットワーク接続や車載システムとの連携が進むにつれて、新たな“死角”が生まれている。それはサイバー攻撃だ。撮像機器が外部とつながることで、不正アクセスのリスクが現実のものとなりつつある。そんな中、JVCケンウッドが切り札を投入した。
JVCケンウッドは8月18日、シンガポールに本拠を置くINNOFUSION SEMICONDUCTOR PTE. LTD.(IFS社)と業務提携契約を締結。両社で共同開発したのは、撮像分野の技術資産を実装した撮像機器向けサイバーセキュリティ対応SoC(システム・オン・チップ)だ。このSoCは、すでに国内自動車メーカー2社向けドライブレコーダーのOEM製品として市場投入が始まっており、今後は年間100万台規模への拡大が見込まれている。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro このSoCの最大の特徴は、セキュリティに必要な機能をあらかじめチップに組み込んだ点にある。従来のように製品ごとにセキュリティ対策を個別に実装する必要がなく、開発負荷を大幅に軽減しながら、効率的かつ強固な防御を実現できるというわけだ。ドラレコが単なる映像記録装置から、車載ネットワークの一端を担うデバイスへと進化する中で、こうしたハードウェアレベルのセキュリティ対策は、もはや必須の装備と言えるだろう。
JVCケンウッドとしては、このSoCを核に、自動車メーカー向けOEMビジネスをさらに加速させる構えだ。純正ドラレコのセキュリティレベルが一段と引き上げられることで、ユーザーも安心して車載コネクテッド機能を楽しめるようになる。自動車業界がソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)へと舵を切る今、ハードウェアの土台からセキュリティを固めるこのアプローチは、非常に現実的かつ効果的な一手と言えるだろう。
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