増岡浩が明かす新型パジェロへの期待「出来がいいので楽しみに」歴代モデルの真実
2026年現在、アジアクロスカントリーラリー(AXCR)で三菱ラリーアートの総監督を務める増岡浩氏。かつてパジェロを駆ってパリ・ダカを連覇した伝説のドライバーが、歴代パジェロと新型への思いをベストカーに語った。
増岡氏が三菱自動車の契約ドライバーになったのは1982年のこと。三菱ジープで国内オフロードレースに参戦し結果を残していたところ、三菱自動車のチームから「新型車でレースをしないか」と誘われた。その新型車こそ、初代パジェロだった。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 初対面は発売前の富士スピードウェイでの試乗。オフロードレース仕様のパジェロでアタックすると、自身の自慢のジープより速く、乗り心地も良く、衝撃を受けたという。1983年のパリ・ダカでは市販車無改造クラスで優勝。開発中にサスペンションアームが曲がるトラブルが発生したものの、すぐに対策品が投入されるなど、驚異的なスピードで改良が進んだ。初代の凄みは、街乗りから悪路まで万能で、従来のフレーム4輪駆動車とは一線を画す快適性と走破性を両立した点にある。
大ヒット後の2代目は正常進化。最大の特徴はフルタイム「スーパーセレクト4WD」の採用で、常時四駆の安心感が際立った。増岡氏が特に思い出深いと語るのは、パリ・ダカ参戦のためのホモロゲモデル「パジェロエボリューション」。ショートボディにド迫力の架装を施し、専用3.5L V6 MIVECエンジンは280ps/35.5kgmを発生。2500台+αが販売され、増岡氏自身も2台乗り継いだほどのお気に入りだ。
3代目はシリーズ初のモノコックボディ化という大胆な方針転換を実施。社内でも多くの議論が交わされたが、開発陣は意欲的だった。当時のパリ・ダカは高速度域に突入しており、軽量なモノコックのメリットは大きく、ビルトインラダーフレームへの取り組みも貴重な知見となった。4WDは「スーパーセレクト4WD-II」に進化し、走行に合わせて前後動力配分を最適化。走りはより洗練された。
4代目は構造の70%を見直し、あらゆる点で完成形と呼べる存在に。オフロード走破性は極めて高く、増岡氏は「もし地球一周するレースがあれば、パジェロが一番」と言い切る。
最後に増岡氏は、読者に向けて「僕も皆さん同様に、パジェロ復活を望んできたひとりです。新型の出来がいいので、楽しみに待っていてください」とメッセージを残した。新型パジェロの登場を心待ちにしたい。
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