ライズvsヤリクロvsヴェゼル徹底比較!コンパクトSUV覇権を握るのはどれだ
コンパクトSUV市場は今、かつてない過熱ぶりだ。自販連が発表する2026年1~4月の累計販売台数を見ても、その熱量は一目瞭然。首位を走るのはトヨタ ライズ(4万115台)、2位に同トヨタのヤリスクロス(2万6520台)、そして3位にホンダ ヴェゼル(2万6374台)とトヨタ勢が独走態勢を築いている。しかし、その中身をじっくりと見比べてみると、それぞれにまったく異なる魅力と課題が浮かび上がる。
まず圧倒的な数を売るライズ。その人気の秘密はズバリ、扱いやすさと価格にある。全長は4mを切る5ナンバーサイズで、最小回転半径も売れ筋グレードなら4.9mと小回りが効く。街中でも駐車場でもストレスフリー。全高は1620mmと高すぎず、後席の足元空間も十分で、コンパクトカーから乗り換えても違和感がない。価格は180万700円~241万3400円。G・2WDはアルミホイールを標準で履き、約196万円という価格設定はコンパクトカーと同等の水準。これで買い得感がないわけがない。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 続いて2位のヤリスクロス。ライズと同じトヨタでありながら、こちらは3ナンバー車。フロントマスクの鋭角的なデザインは都会的で、一目で惹かれるスタイリングだ。ハイブリッドG・2WDのWLTCモード燃費は30.2km/Lと驚異的で、高速巡航も余裕。しかし、販売現場の声には「車内の広さでライズを選ぶお客様もいる」とのこと。実際、G・2WD同士の比較ではヤリスクロスの方が約38万円高い。ベストカーとしても、価格差に見合う内装の質感向上か、あるいは18万円程度の値下げで差を20万円に縮めるべきではないかと提言したい。SUVらしさを強調するZアドベンチャーや、スポーティなGRスポーツの追加も欲しいところだ。
3位のヴェゼルは、全長4.5m以下のコンパクトSUVとしては後席が最も広く、シートアレンジの自由度もピカイチ。内装の上質さと視界の良さは街乗りでも高速でも大きな武器になる。価格は299万8600円~396万8800円。ガソリン車は1~2カ月、e:HEVでも1~3カ月と比較的短納期で手に入るのも強みだ。とはいえ、苦しいのは価格帯。本来、ガソリンエンジン車はWR-Vが受け持つ戦略だったが、WR-Vの販売台数はヴェゼルの20%にとどまっている。つまり、上質なヴェゼルにガソリン仕様を求める声は無視できない。また、e:HEV・Xは買い得グレードとして設定されているが、SUVらしい野性味が不足している。クロスターのような外観と最低地上高を増した本格的なバリエーションがあれば、さらにユーザーの心を掴めるはずだ。
さらにホンダにとっては金利の問題も重くのしかかる。残価設定ローンの金利はかつて3%台だったが、今は5.2%まで上昇。2.9%の低金利キャンペーンを積極的に打ち出せば、購買意欲は大きく変わるだろう。
さて、この3台、どれを選んでも後悔はない。だが、あなたのライフスタイルに最もフィットする一台は、きっとこの比較で見えてくるはずだ。
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