MVアグスタが日本で再始動!部品供給改善と5気筒エンジンで2030年200台販売へ
イタリアの美しき二輪ブランド、MVアグスタが日本市場で新たな舵を切った。2026年8月7日から9日まで東京・TAKANAWA GATEWAY CITYで開催された「MV Agusta Motorcycle Art Gallery」において、日本における新体制と今後の事業方針が発表されたのだ。
このイベントには世界限定500台の「LXP ORIOLI」をはじめ、F3 RRなど希少な6台が展示され、8日と9日には試乗会も実施。まさにMVアグスタの現在地と未来を体感できる場となった。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 新体制の要となるのは、2026年4月から正規輸入代理店となったコシダテックだ。同社は国内事業を担う100%子会社「オートグローバルコシダ」を設立。販売だけでなく、アフターサービスや物流までを一貫して運営することで、これまで課題とされてきたユーザーサポートの立て直しを図る。
具体的には、まず部品供給体制の改善が最優先事項。これまで十分とは言えなかった部品供給を見直し、既存オーナーが安心して愛車を維持できる環境を整える。販売網は全国15法人のディーラーからスタートし、今後は東北や九州など拠点の少ない地域を中心にネットワークを拡大。2030年の年間販売200台を目標に掲げる。
また、MVアグスタ本社自体も2023年以降、経営体制を見直し、品質やサービスの改善を推進。発表会では、2023年と比較して初回合格率が93%向上し、1台あたりの不具合件数が71.5%減少したとのデータも示された。ブランドとして「Beyond Performance」を掲げ、性能だけでなく、デザインや所有する満足感、購入後のサービスまで含めた価値を高めていく方針だ。保証期間も4年から5年へ延長。部品やアクセサリーの物流については、国際物流会社DHLとの戦略的提携により強化される。
今後のラインアップとしては、「ブルターレ800」「エンデューロ・ヴェローチェ」に加え、限定モデルの「ブルターレ・セリエ・オロ」「Rush 1000」「Brutale 1000 RR Assen」などを展開。さらに、顧客とデザイナーが相談しながら車両を仕立てる「Sartoria Meccanica」も用意される。日本への2026年モデル導入は、最も早いモデルで2027年2月以降の見通しだ。
そして、MVアグスタファンにとって最も注目すべきニュースが、新たな5気筒エンジンの開発だ。排気量は850ccから1150cc程度、最高出力は240馬力以上を目標としており、今後のMVアグスタを担う新たなパワーユニットとして開発が進められている。
販売台数の回復だけでなく、部品供給やアフターサービスを含むユーザーサポートを立て直し、その上でディーラー網を広げていく。新体制となったMVアグスタの日本市場は、まず信頼回復から再スタートを切る。試乗会やイベントへの出展、日本独自のウェブサイトやSNSによる情報発信にも積極的に取り組み、2027年には東京・大阪モーターサイクルショーへの出展も予定されている。
美しいデザインと圧倒的なパフォーマンスで多くのライダーを魅了してきたMVアグスタ。新生MVアグスタが日本でどのような走りと所有体験を提供してくれるのか、今後の動向から目が離せない。
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