12年ぶり帰還!日産ムラーノが左ハンドルVCターボで日本上陸
待望の復活だ。日産が米国テネシー州のスマーナ工場で生産するクーペスタイルSUV「ムラーノ」を、2026年6月3日付で日本市場に再導入すると発表した。同日から注文受付がスタートし、実際の納車は2027年初頭を予定する。
初代ムラーノが日本に上陸したのは2004年9月。北米では2002年12月に先行発売され、2年間で8万台を売り上げるヒット作となった。斬新なデザインとスポーティセダン顔負けの走りが評価され、日本でも熱烈なファンを獲得した。2代目は2008年に登場し、D-プラットフォームを採用。静粛性と乗り心地を高めたプレミアムSUVとして進化を遂げたが、2015年に国内販売が終了。その後北米では3代目、4代目へと世代が進み、日本からは完全に姿を消していた。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 今回の復活劇を可能にしたのは、2026年2月に国土交通省が新設した「米国製乗用車の認定制度」だ。日米関税合意に基づき、米国当局が安全性を認証した車両を追加試験なしで日本に導入できるようになった。だからこそ、新型ムラーノは北米仕様のまま、左ハンドルで日本にやってくる。
ボディサイズは全長4900mm×全幅1981mm×全高1725mm、ホイールベース2825mm。日産エクストレイル(全長4690mm×全幅1840mm×全高1720mm)と比べるとひと回り大きく、トヨタ ランドクルーザー250(全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm)に近い。ただし全高は200mmほど低く、クーペSUVらしい流麗なシルエットを強調する。
デザインテーマは「エネルギッシュ エレガンス」。フロントには日産最新の「デジタルVモーショングリル」を採用し、薄型LEDヘッドライトが組み合わされる。リアは車幅を強調する横一文字調のコンビネーションランプ。20インチの大径アルミホイールが重厚感を引き締める。ボディカラーはターコイズブルー、スーパーブラック、プリズムホワイトの3色。内装は「スパのような聖域」をコンセプトに、水平基調のインストルメントパネルに12.3インチディスプレイを2つ並べた統合インターフェイスを採用。
パワートレインは、日本初導入となる2リッター直列4気筒VCターボエンジン。日産独自の可変圧縮比技術により、最高出力245馬力、最大トルク352N・mを発生。組み合わせるトランスミッションは9速ATで、4輪駆動システムとともに優れた燃費効率と鋭い加速を両立させる。専用チューニングのダンパーと電動パワーステアリングにより、大柄なボディながら軽快なハンドリングと快適な乗り心地を実現したという。
国内導入グレードは「SV」(4WD)の1本のみ。車両本体価格は消費税込みで796万4000円。
首都圏の日産ディーラーに聞くと、「『もう注文できるのか』『右ハンドルは選べるのか』といった問い合わせが来ている」とのこと。ヘッドランプ配光やナンバープレートブラケット、プロパイロットの設定などは日本仕様に変更されるが、ハンドル位置は左のまま。「好みがはっきり分かれるところ」とディーラーも認める。
また別のディーラーは、「『試乗は可能か』『実車はどこで見られるのか』という声が多い。6月24日以降は日産グローバル本社ギャラリー(横浜市西区)で実車を展示しているので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。写真では伝わらない優美なデザインを体感できるチャンスだ。
左ハンドル、米国製、そして約12年ぶりの復活。クーペSUVという独自の立ち位置に加え、希少価値の高さも魅力の一台。新型ムラーノは、待ち望んだファンの期待に応えられるか。
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