マツダ新型CX-5“S”は最安330万円なのに最上級より77万円安くて装備充実の“賢者の選択”だ
マツダが2026年5月21日、約9年ぶりとなる3代目CX-5をフルモデルチェンジし、同日から販売を開始した。開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。デザイン、走り、室内空間を全方位で進化させた主力ミドルSUVだ。
そんな新型CX-5のラインナップで、最も注目すべきはエントリーモデル「S」(2WD)かもしれない。車両価格は消費税込330万円。中間グレード「G」が352万円、最上位「L」が407万円だから、最上級との差は実に77万円。しかし、Sグレードは装備を絞りながらも、新型の目玉装備をしっかり維持しているのだ。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro まず驚かされるのが、12.9インチの大型タッチパネルを備えたセンターディスプレイ。マツダ初採用となるGoogle搭載インフォテインメントシステムを搭載し、GoogleアシスタントやGoogle Play、Apple CarPlay、Android Autoに対応。フルセグTVも見られる。スピーカーも8個と、エンターテインメント環境は上位グレードと遜色ない。
安全装備も全グレード共通で360°ビューモニター(シースルービュー)を標準装備。3Dビューやサイドビュー表示で、駐車や狭い道での安全確認をしっかりサポートする。さらに新型で初採用されたプロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)やスマート・ブレーキ・サポート、車線逸脱抑制、前後側方車両検知までSグレードに標準で付いてくる。
室内も充実している。フロントシートヒーターは全車標準装備。革巻きステアリングとシフトノブ、フルオートエアコン、10.25インチのフル液晶メーターも備わる。ラゲッジ容量は466リットルで、ゴルフバッグ4個またはスーツケース4個を積載可能。荷室間口も18mm低くなり、積み降ろしのしやすさも向上した。
一方で、Sグレードで省かれている装備も把握しておきたい。ホイールはG・Lの19インチに対し、Sは17インチ。アダプティブLEDヘッドライトやシグネチャーLED、ルーフレールは非装備だ。インテリアではアンビエントライトと電動調整シートがなく、シート素材はファブリック(Gは合皮、Lは本革)。ステアリングヒーターも設定されない。先進安全装備ではドライバー・モニタリングとドライバー異常時対応システム(DEA)のみ非搭載となる。
パワートレインは全グレード共通で、2.5リッター直噴ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.5」を搭載。最高出力178PS・最大トルク237Nmを発揮し、6速ATと組み合わせてWLTCモード燃費15.2km/L(2WD全車)を実現している。
ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mm、ホイールベース2815mmで全グレード共通。先代比でホイールベースを115mm延長し、後席のひざ周りスペースを大幅に拡大した。
外装の装備差や内装素材にこだわらなければ、SグレードはCX-5の本質的な価値を最も高いコストパフォーマンスで手に入れられる選択肢だ。最安330万円で新型CX-5の真価を味わえるなら、これこそ“賢者の選択”と言えるだろう。
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