UDクオンにHV・EV輸送向けショートキャブトラクタ登場、積載問題を解決
電動化の波は乗用車だけでなく、それを運ぶ物流業界にも大きな影響を与えている。
UDトラックスは7月29日、大型トラック「クオン」のセミトラクタ4×2車型GKに「車載用ショートキャブトラクタ」を追加設定した。電動化や大型化で重量が著しく増した乗用車やSUVを、今までと同じ台数で効率よく運ぶための、まったく新しい車両運搬トレーラシステムに対応するモデルだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 乗用車(ミニバン、SUV、軽自動車を含む)の陸送では、6台積みの車両運搬1軸セミトレーラが主流。しかしハイブリッド車やバッテリーEVの増加による重量増が著しく、既存のトレーラ連結車では積載台数を減らさざるを得ないケースが増えている。このままでは陸送業界全体の輸送効率が低下してしまうという、深刻な懸念があった。
今回のクオンGK車載用ショートキャブトラクタは、この問題を解決するために開発された。新しい車両運搬1軸セミトレーラは、重量のあるクルマを積んでもペイロードを確保できるよう、トレーラ自体を大幅に軽量化。さらにトレーラの荷台内法幅を広くとりつつ、トラクタとの連結位置を従来よりキャブ側へ寄せることで、トラクタ側の荷重配分を増やし、軸重を適正化している。
この新しいトレーラに対応するクオンGKショートキャブトラクタは、既存モデルと同じ全長6270mm、ホイールベース3850mmというシャシー寸法を維持しながら、前後長が295mm短いショートキャブ(ベッドレス)を採用。これによりトレーラの荷台が旋回するスペースとなる前回り半径がフルキャブ比でプラス230mmの3140mmとなり、取り回し性も確保されている。
さらに、第5輪荷重(連結部の許容荷重)は従来比プラス0.9トンの8.9トンに増強。連結装置のマウント位置(カプラオフセット)を後車軸に対して120mm前方に設定し、トラクタの荷重配分を最適化した。後軸許容荷重も10.7トンへ引き上げられている。これらのスペックはいずれも既存の車載用セミトラクタにはないもので、まさに新時代のニーズに応えるための専用設計と言える。
筆者も長年、運送業界の動向を見てきたが、電動車の重量増は現場の声として切実だ。この新型トラクタは、単なる派生モデルではなく、変わりゆくカーライフを物流の面から支える、地味ながら重要な存在になるだろう。
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