V12 835馬力 FR アストンマーティン ヴァンキッシュ25 限定50台
アストンマーティンが2026年7月22日、V12フラッグシップ「ヴァンキッシュ」の誕生25周年を記念した限定モデル「ヴァンキッシュ25」を英国で発表した。世界限定50台、クーペとオープンモデルの「ヴォランテ」を各25台用意するという、まさにコレクター垂涎の一台だ。
ベースは2024年に登場した第3世代の現行ヴァンキッシュ。初代モデルが2001年のジュネーブモーターショーでデビューしてから四半世紀、この特別なモデルはビスポーク部門「Q by Aston Martin」が手がけ、初代のディテールや発表当時の仕様から着想を得ながら、最新の手作業による仕上げと加飾技術を融合。歴代3世代への敬意を表現している。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro エクステリアは専用色「Qスカイシルバー」を纏い、サイドシルや前輪後方のサイドベントにはQ by Aston Martinによる専用メタルフォイル加飾を施す。アストンマーティンのスクリプトロゴにも特別なフォイル仕上げを用い、細部にまでこだわりが光る。
リアビューで目を引くのは、専用の4本出しエキゾーストフィニッシャーとステンレス製サイドストレーキ。足元には21インチ鍛造アルミホイールを装備し、ホイールの一部に「V」の文字をさりげなくあしらった専用デザインで、通常モデルとの差別化を図る。
インテリアも専用仕立て。シートや内装には専用のパーフォレーションパターンと配色を採用し、シートバックには「Vanquish 25」のロゴを刺しゅう。レーザーでアストンマーティンのロゴを刻んだインレイ、センターコンソールには鮮やかなレッドのエンジンスタート/ストップスイッチを備える。天井はブラックのアルカンターラで統一。内装色は「オニキスブラック」「オックスフォードタン」「ファントムグレー」の3種類から選べる。シートレイアウトは2人乗りの「2+0」と、後席付きの「2+2」を選択可能だ。
心臓部は5.2リッターV型12気筒ツインターボエンジン。最高出力835馬力、最大トルク1000Nmを発生し、組み合わせるトランスミッションはZF製8速AT。電子制御式リアディファレンシャルを介して後輪を駆動する、まさに純粋なFRレイアウトだ。この大パワーを後輪で路面に叩きつける感覚は、超高性能GTならではの醍醐味だろう。
専用設計のシャシ、最新の車両制御技術、カーボンファイバー製ボディを組み合わせ、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は344km/hを達成。アストンマーティン史上、最も強力な量産フラッグシップに位置づけられる。
ヴァンキッシュ25は2026年8月10日から16日まで米国カリフォルニア州で開催される「モントレー・カー・ウィーク」で世界初披露される予定。納車は同年第4四半期から開始されるが、価格や日本への導入については現時点で明らかにされていない。
とはいえ、V12 FRの頂点を極めたこの限定50台のモデル。Q by Aston Martinが丹精込めて仕立てた一台一台は、オーナーの手元に届く日を心待ちにしていることだろう。
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