テスラ モデルY L試乗 全長5m超え3列シートで航続788km、人気の理由がわかった
テスラのEV、モデルYに待望の3列シート6人乗りロングバージョン「モデルY L」が登場した。全長4980mm、ホイールベース3040mmと堂々たるボディに仕上がり、一充電走行距離はWLTCモードで788kmを誇る。価格は749万円。果たしてその実力やいかに。
まず目を引くのは、モデルY比で全長を190mm、ホイールベースを150mmも延伸した点だ。これにより3列目シートを備えながら、Cd値は0.216と空力性能はむしろ向上。ルーフラインを再設計し、新リアスポイラーで高速安定性も高めている。バッテリー容量も拡大され、航続距離は788kmに達するから、ロングドライブも安心だ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon インテリアは基本モデルY譲りで、15.4インチのタッチスクリーンが中央に鎮座。ドライバー正面はステアリングホイールとウインカーレバーのみで、エアコン吹き出し口やスピーカーはすべて目立たないデザインに。ただしスピーカー数は15から18に増え、没入型オーディオ空間を実現している。
シートレイアウトは2・2・2配列。2列目はキャプテンシートでウォークスルー可能。8インチタッチスクリーンや電動昇降アームレスト、シートヒーター&ベンチレーションまで標準装備。3列目は身長178cmの大人でも座れるスペースを確保し、頭上にはガラスルーフが広がって開放感たっぷりだ。
特筆すべきは、2・3列目のシートアレンジがフル電動で行える点。トランク内のボタン一つでヘッドレストとシートバックが格納され、2列目と干渉しそうなら自動で前方へ移動。すべて倒せば最大2539リッターの積載空間が生まれる。細かな配慮が行き届いており、まさにミニバン顔負けの利便性だ。
走り出しは、ブレーキペダルを踏んでシートベルトを締めるだけでオートシフトが機能し、Dレンジに入る。スタートボタンもシフトレバーもない。ステアリングの操舵感はリニアで、ほぼ全長5mのクルマとは思えない身のこなし。ホイールベース延伸とアダプティブダンパー標準装備により乗り心地は改善され、風切り音は11%、ロードノイズは4%低減。後席乗員の快適性を重視したリアコンフォートモードも用意されている。
駆動方式はデュアルモーター4WDで、0-100km/h加速は約5秒。6人が乗っても軽快に走る。これで車両本体価格749万円は、決して高くない。国と東京都の補助金を合わせれば実質負担は大きく減るうえ、2026年6月まではスーパーチャージャー3年間無料の特典まで付いていた。テスラジャパンが「世界で最もテスラが安い街、東京」と謳うのも納得だ。
2026年6月のテスラ登録台数は4003台、1〜6月累計は1万2197台とフォルクスワーゲンに迫る勢い。モデルY Lは、単なる6人乗りSUVではなく、日本的なミニバンに勝るとも劣らない実用性を備えた一台。人気の理由がよくわかる仕上がりだ。
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